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2020/09/25

「路面電車レンズ」?富士フイルムXF90mmF2 R LM WRで撮影した海外路面電車写真集

海外旅行&鉄道好きのタケオです!

富士フイルムのレンタルサービスで使って、それまで使っていたズームレンズとのボケ味と解像感の違いに感動し、人生で初めての単焦点レンズとして購入した、富士フイルムミラーレスデジタルカメラXシリーズ用のXF90mmF2 R LM WR。

旅行先でのスナップ撮影や、鉄道の中でも好きな路面電車の撮影をメインに使って来ましたが、旅行に行きづらくなっていることで使用頻度が減ってしまったことや、日常のスナップ写真では写る範囲が狭過ぎると感じたことから、ライカレンズとの交換によりこのXF90mmF2 R LM WRを売却することに。

本記事ではXF90mmF2 R LM WRサヨナラ記念として、富士フイルムXシリーズのミラーレスカメラと中望遠単焦点レンズで撮った海外路面電車の写真をご覧頂きたいと思います。

DSCF1944

目次
1. 富士フイルムミラーレスカメラ+XF90mmF2 R LM WRで撮った海外路面電車
2. XF90mmF2 R LM WRは「路面電車レンズ」?




富士フイルムミラーレスカメラ+XF90mmF2 R LM WRで撮った海外路面電車


人生で初めて手にした単焦点レンズとしての思い入れはあったものの、使用頻度が減ったことを機に売却した中望遠単焦点レンズXF90mmF2 R LM WR。

35mm判換算で約137mmという焦点距離の単焦点レンズ、昨今ではポートレイト撮影で人気の高まっている焦点距離ですが、個人的には路面電車を周辺の風景を取り入れながら撮影するのに丁度良い焦点距離だと感じていて、路面電車が走っている海外旅行先には必ず持ち出したレンズでした。

富士フイルムのミラーレスカメラにこの中望遠単焦点レンズを取り付けて撮影した海外路面電車の写真をお楽しみ下さい!


DSCF6317
撮影地:モロッコ・カサブランカ
カメラ:富士フイルムX-T2
レンズ:XF90mmF2 R LM WR
赤色に映える路面電車正面にピントを合わせて開放F値で撮影。
合焦面の解像感は勿論、背景のボケも良い感じ!




DSCF6300
撮影地:モロッコ・カサブランカ
カメラ:富士フイルムX-T2
レンズ:XF90mmF2 R LM WR
路面電車正面にピントを合わせ、路面電車が過ぎ去った後の人の行き交いを前ボケに利用し、開放F値で撮影。
カサブランカに路面電車が走り始めたのが2012年のことのようですが、既にカサブランカの風景に馴染んでいる気がします。




DSCF6299
撮影地:モロッコ・カサブランカ
カメラ:富士フイルムX-T2
レンズ:XF90mmF2 R LM WR
路線が多少曲がっている箇所を走る路面電車を中望遠レンズで撮影すると、電車がよりダイナミックに写ります。




DSCF1944
撮影地:ドイツ・ベルリン
カメラ:富士フイルムX-Pro2
レンズ:XF90mmF2 R LM WR
ベルリン郊外を走るウォルタースドルフ路面電車(Woltersdorfer Straßenbahn)。
F4で撮影したからか、路面電車は勿論、軌道周辺の木々の葉っぱまで見事に解像!




DSCF1963
撮影地:ドイツ・ベルリン
カメラ:富士フイルムX-Pro2
レンズ:XF90mmF2 R LM WR
ベルリン郊外を走るウォルタースドルフ路面電車(Woltersdorfer Straßenbahn)が停留所に停車しているところを縦構図で撮影。
欧米では最近長編成の路面電車が増えていますが、昔ながらの路面電車もいいものですね!




DSCF3684
撮影地:台湾・高雄
カメラ:富士フイルムX-Pro2
レンズ:XF90mmF2 R LM WR
2017年から運行しているという台湾初の路面電車高雄軽軌(高雄輕軌)を中望遠レンズにて撮影。




DSCF3690
撮影地:台湾・高雄
カメラ:富士フイルムX-Pro2
レンズ:XF90mmF2 R LM WR
高層ビル群を背景に走る台湾南部の路面電車高雄軽軌(高雄輕軌)を中望遠レンズにて撮影。




DSCF5348
撮影地:アメリカ合衆国ワシントン州シアトル
カメラ:富士フイルムX-Pro2
レンズ:XF90mmF2 R LM WR
夕暮れ時を走るシアトルの路面電車を、停留所から中望遠レンズにて撮影。
停留所から去っていく電車にもバッチリピントが合いました。





DSCF6125
撮影地:アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド
カメラ:富士フイルムX-Pro2
レンズ:XF90mmF2 R LM WR
アメリカの中でも路面電車網がかなり発達しているポートランドの路面電車マックスライトレール(MAX Light Rail)。
線路が曲線で車両全体が入る範囲で撮影。





DSCF7415
撮影地:中国・上海
カメラ:富士フイルムX-Pro2
レンズ:XF90mmF2 R LM WR
中国の最大経済都市上海で唯一の路面電車である張江有軌電車(张江有轨电车)。
写真を撮影していた時に英語で声を掛けられた現地の男性に写真を見せたところ、「良い写真撮ってるね!」と言ってくれて良い思い出になりました。





DSCF0857
撮影地:カナダ・オンタリオ州トロント
カメラ:富士フイルムX-Pro3
レンズ:XF90mmF2 R LM WR
北米の中で最も路面電車網が発達しているトロントの路面電車。
絞り値F2.8でISO感度を1250に抑えることが出来たので、ノイズをあまり感じさせません。
この中望遠レンズは元々AFの精度がフジノンレンズの中でも良かった方ですが、X-Pro3でその精度がまた一段と良くなった気がしています。





XF90mmF2 R LM WRは「路面電車レンズ」?


皆さん写真をご覧になってどのように感じたでしょうか?

冒頭でも書いた通り、個人的には路面電車を周辺の風景を取り入れながら撮影するのに丁度良い焦点距離だと感じていたことから、この中望遠単焦点レンズをこのように名付けていました。




「路面電車レンズ」!




まんまの表現ですみません(苦笑)。

でも、ポートレイト撮影には関心がないこと、自分の中で使う場面を限定してしまったことが、使用頻度の減少を招いてしまったのかとも感じています。

そのことを考えると、富士フイルムXF90mmF2 R LM WRはポートレイト撮影を頻繁にされる方にとっては常備して損のないレンズになるのではないかと思います。

本記事公開の2020年9月現在、FUJIFILM Imaging Plaza 東京・FUJIFILM Imaging Plaza 大阪・福岡サービスステーションが提供しているレンタルサービスにて、この中望遠単焦点レンズが当日だと無料、1泊2日でも2,000円で借りることが出来るので、このレンタルサービスで試して素晴らしいと感じたら実際に購入というのも良いのではないでしょうか!




※撮影に使用したレンズとカメラはこちら。











2020/09/17

ライカMマウントレンズ購入 Part 6 - ライカM10-P+ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期で東京を撮ってみた!

ライカ(LEICA)のレンジファインダー式フィルムカメラM6に付ける焦点距離50mmレンズとして購入したズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 第1世代 固定鏡胴前期。

でもレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pを所有している身としては、やはりM10-Pにも取り付けて写真を撮ってみたい。

ということで、本記事ではライカのレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pとズミクロン50mm F2 第1世代 固定鏡胴前期で撮った東京のスナップ写真を公開。

そしてこのレンズで写真を撮ってみての印象を書きたいと思います。

レンズの印象を先に言うと、解像感があり、且つ何故か懐かしさを感じさせる柔らかさが魅力のレンズです!

※本レンズは長期間製造されており、製造年数も経っているため、他の個体では描写が異なる場合があること、ご承知置き下さい。

L1003981

目次
1. ライカM10-P+ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期で撮った東京
2. ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期の印象

※ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期購入の経緯等については、以下Part 5をご覧下さい!

ライカMマウントレンズ購入 Part 5 - ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期 購入までの経緯&外観・動作チェック(レンズフード12585と共に)

内蔵露出計を除き電池要らずで使えるライカ(LEICA)のレンジファインダー式フィルムカメラM6を購入。 このフィルムカメラに似合う焦点距離50mmライカMマウントレンズとして、ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 第1世代の固定鏡胴前期を購入。 60年以上前に製造されたと思しきレンズの外観・動作を確認しました!...






ライカM10-P+ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期で撮った東京


ズミクロン50mm F2 第1世代 固定鏡胴前期をライカM10-Pに付けてやって来たのは、荻窪・中野・高円寺という、JR東日本中央線沿線の人気エリア。

全てJPEG撮って出しの東京スナップ写真をご覧下さい。


L1003190
撮影地:東京都荻窪駅付近
カメラ:ライカM10-P
レンズ:ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期
F5.6で撮りましたが解像感は文句なし。
色再現が忠実ですが、それでもコントラストが低めに感じます。




L1003279
撮影地:東京都荻窪駅付近
カメラ:ライカM10-P
レンズ:ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期
コーヒーの看板にピントを合わせてF2.8で撮影。
ホワイトバランスを高めに設定して灯りの印象を温かめにしました。
背景ボケの滑らかさは流石にズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.とまではいかないか。




L1003275
撮影地:東京都荻窪駅付近
カメラ:ライカM10-P
レンズ:ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期
コーヒーの看板の写真をモノクロにした上に開放F値にして撮影。
背景ボケの滑らかさはズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.とまではいかない印象ですが、全般的な柔らかさは負けていないように感じます。




L1003375
撮影地:東京都中野サンモール商店街
カメラ:ライカM10-P
レンズ:ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期
とあるラーメン屋の照明の雰囲気が良かったので撮影。
写真手前照明器具の後方ガラスでギリギリ最短撮影距離1mでした。
F2.0で撮影しましたが、周辺光量落ちが目立つ一方、背景ボケは背景がごちゃごちゃしていなければそこまでうるさくはなさそうです。




L1003376
撮影地:東京都中野サンモール商店街
カメラ:ライカM10-P
レンズ:ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期
とあるラーメン屋の照明の雰囲気が良かったので撮影。
写真手前照明器具の後方ガラスでギリギリ最短撮影距離1mでした。
F2.8だと周辺光量落ちが大分なくなりました。




L1003377
撮影地:東京都中野サンモール商店街
カメラ:ライカM10-P
レンズ:ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期
とあるラーメン屋の照明の雰囲気が良かったので撮影。
写真手前照明器具の後方ガラスでギリギリ最短撮影距離1mでした。
F4.0では周辺光量落ちは見当たりません。




L1003515
撮影地:東京都中野駅北口
カメラ:ライカM10-P
レンズ:ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期
中景〜遠景のコントラスト・解像感を確認。
F5.6で撮影しましたが、コントラスト・解像感共に抜群です。
しかしそれぞれズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.よりは若干劣るかも。




L1003516
撮影地:東京都中野駅北口
カメラ:ライカM10-P
レンズ:ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期
中景〜遠景のコントラスト・解像感を確認。
F8で撮影。
コントラストは少し低下していますが、解像感にあまり差は見られません。




L1003517
撮影地:東京都中野駅北口
カメラ:ライカM10-P
レンズ:ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期
中景〜遠景のコントラスト・解像感を確認。
F11で撮影。
ここから回折現象と思われる解像感の低下が見え始めています。
拡大して見なければあまり問題にはなりませんが。




L1003914
撮影地:東京都高円寺ルック商店街
カメラ:ライカM10-P
レンズ:ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期
商店街の喫茶店玄関の灯りを被写体に開放F値で撮影。
絶妙なコントラストと程よい周辺減光!




L1003981
撮影地:東京都高円寺ストリート
カメラ:ライカM10-P
レンズ:ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期
「高円寺ストリート」看板にピントを合わせて開放F値で撮影。
柔らかさが感じられますが、かと言ってズミルックス(SUMMILUX)M35mm F1.4 第2世代よりも周辺部の諸収差が少なく、程よい柔らかさに感じます。





ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期の印象


皆さん写真をご覧になってどのように感じたでしょうか?

以下で紹介したズミルックスM50mm F1.4 ASPH.より色乗りはそこそこといった感じ。

ライカMマウントレンズ購入 Part 4 - ライカM10-P+ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.で東京を撮ってみた!

COVID-19感染拡大いわゆるコロナ禍で、思うように遠出が出来ない中で購入したライカ(LEICA)のカメラとレンズ。 感染には気をつける必要がありつつも、家にずっと籠もっていても精神的な落ち込みが激しい僕は、合間を見つけて、新しく買ったライカのカメラとレンズで東京を撮ってみることに。 本記事ではライカのレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pとズミルックス(SUMMILUX)M50mm



一方解像感については、開放F値では、程々の解像感を保ちつつ、簡単には説明出来ない、何とも言えない柔らかい雰囲気に包まれた写真に。

F2.8以降に絞れば、「ズミクロン」の名に恥じないシャープな写りに。

以上の特徴からズミルックス50mm F2 第1世代を使ってみての印象は。




解像感があり、且つ何故か懐かしさを感じさせる柔らかさが魅力のレンズ!




このレンズを使っていく内に、特に開放F値で撮るとこの特徴が顕著に現れることに気がついてから、開放F値での写真がかなりのお気に入りになっています。

このレンズには通称※『空気レンズ』と呼ばれるレンズが組み込まれているそうで、それがどんな影響を与えているかは専門家でないのでわかりませんが、実際に使ってみて直感的にはこう思いました。

※参考リンク
【Leica】 ズミクロン50mm・・・その存在感。 | THE MAP TIMES





ズミクロン50mm 第1世代は空気までも写す!




再び海外旅行に気軽に出られるようになったら、西欧の歴史ある街並みをこのレンズで柔らかく切り取りたいなあ!




※撮影に使用したカメラはこちら。





2020/09/16

ライカMマウントレンズ購入 Part 5 - ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期 購入までの経緯&外観・動作チェック(レンズフード12585と共に)

内蔵露出計を除き電池要らずで使えるライカ(LEICA)のレンジファインダー式フィルムカメラM6を購入。

このフィルムカメラに似合う焦点距離50mmライカMマウントレンズとして、ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 第1世代の固定鏡胴前期を購入。

60年以上前に製造されたと思しきレンズの外観・動作を確認しました!


DSCF1945


目次
1. ライカM6にズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.を付けてみたけど。。。
2. ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期購入の理由
3. ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期&レンズフード12585 外観・動作チェック




ライカM6にズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.を付けてみたけど。。。



以下記事の通り、内蔵露出計を除き、電池要らずで写真の撮れる機械式フィルムカメラであるライカのM6を購入。

ライカのフィルムカメラM6(しかも誕生年製造品)ゲット!外観・動作チェック&純正カウハイドレザーストラップ購入!

「そんな沼には嵌るまい」と思っていたのに、結局のところ入りかけているタケオです(汗)。 「いつかは手にするだろう」と思っていたライカ(LEICA)のレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pを購入し、レンズも焦点距離35mm・50mmレンズを揃え、ライカ関連の購入はこれでひと段落のはずでした。 ...



M6に付けるレンズとして、焦点距離35mmレンズは既に所有しているズミルックス(SUMMILUX)M35mm F1.4 第2世代が小さくて軽く、M6に付けてもお似合いなのでこれに決定。

焦点距離50mmレンズは同じく既に所有しているズミルックスM50mm F1.4 ASPH.で良いかと思っていたのですが、このレンズをライカM6に付けてみたところ。




あれっ、案外フロントヘビー。。。
これだったら少しでもコンパクトなレンズが欲しいかも!

DSCF1866




M10-Pはそれなりの重量があるのでギリギリのバランスでしたが、M6はM10-Pより軽いためか、ズミルックスM50mm F1.4 ASPH.を付けてテーブルに置くと前方に倒れてしまいました。

ライカM6が1980年代〜1990年代に掛けて製造されたカメラであるのに対し、ズミルックスM50mm F1.4 ASPH.は※2004年に発売開始されたレンズとのこと。

※参考リンク
【マップカメラ情報】【1号店地下1階】 Leica ズミルックスM50mmF1.4ASPH. | THE MAP TIMES

M6に付けるレンズとして、このレンズより古い年代に製造された焦点距離50mmレンズがあっても良いのではないか。

この考えから、2本目の焦点距離50mmレンズを探すことにしました。




ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期購入の理由


ライカM6に似合う焦点距離50mmレンズ探し開始。

本当はズミルックスが欲しいところですが、以下Part 4でも書いた通り、ASPH.以外のズミルックス50mmはフォーカスリングの回転角が大きかったり、フォーカスタブが無かったりと、扱い辛さがあるので除外。

ライカMマウントレンズ購入 Part 3 - ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH. 購入までの経緯&外観・動作チェック

「写真撮影が段々と貴重なものになるかも知れない中で、今こそライカのカメラを使ってみたい!」ということでライカ(LEICA)のレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pを購入。 カメラの次はレンズということで、焦点距離35mmレンズと同様、旅行写真やストリートフォトで万能に使える焦点距離50mmの純正Mマウントレンズを比較検討。 ...



そこで、2本目の焦点距離50mmレンズのキーワードは。




ズミルックスのような柔らかい描写に近く、扱い易いズミクロン!




果たしてそんなズミクロンあるのかと思いつつも、各種ウェブサイトの作例を見てみたところ、見つけました。

そのズミクロンとは。




ズミクロン50mm F2 第1世代 固定鏡胴!




株式会社アルファベータ『ライカポケットブック日本版』によると、1956年〜1968年に掛けて製造されたそうですが、僕が最初に使っていた現行ズミクロンのSUMMICRON-M 1:2/50mm(型番11826)よりコントラストが低めなせいか柔らかい描写に見えたことに加え、フォーカスタブ付き。



撮影しない時に胴体部を沈胴させることの出来るタイプもありますが、僕が既に所有しているM10-Pをはじめとしたデジタルカメラに装着した時の沈胴をライカが推奨していないことと、作例で見られた開放F値での通称ぐるぐるボケが個人的に好みでないことから、第1世代でも固定鏡胴の中古品を探索。

そうしたところ、「カメラユーザーの防湿庫」ことマップカメラに、フォーカスリングのローレットの山部にギザギザがある前期型(谷部にギザギザがあるのは後期型)の中古品が在庫しているのを発見。

後日実物をマップカメラにて確認した上で、マップカメラのウェブサイトからポチリ。

元々ポートレイト撮影をしない上に、旅行に行きづらくなっていることで使用頻度の減っていた富士フイルムのミラーレスカメラ用単焦点レンズXF90mmF2 R LM WR(最初に購入した単焦点レンズなので思い入れはありましたが。。。)との下取交換で、ズミクロン50mm F2 第1世代 固定鏡胴前期の中古品(並品)を、純正レンズフード12585の中古品(並品)と共に迎え入れることとなりました。




ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期&レンズフード12585 外観・動作チェック


ズミクロン50mm F2 第1世代固定鏡胴前期の中古品(並品)と純正レンズフード12585の中古品(並品)をマップカメラで入手。

株式会社アルファベータ『ライカポケットブック日本版』に記載されている製造番号表と照らし合わせると、1957年製造と思われる、2020年で63歳となるレンズの外観と動作をチェックしてみました。


DSCF1907
マップカメラで入手したズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期の中古品(並品)。
長さはメートル表記とフィート表記どちらからしいのですが、僕が入手したのはメートル表記の個体。
レンズフロントキャップ・レンズリアキャップ付きでした。




DSCF1913
ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期に付いているフォーカスタブ(写真右側)。
フォーカスタブの左に見える凹部は無限遠ストッパーというものらしく、マニュアルフォーカスで無限遠に合わせると、フォーカスタブがこの凹部に来て止まる仕組み。
でも僕がマップカメラで入手したこの個体(並品)は、無限遠からより近い距離にフォーカスリングを動かす際、フォーカスタブに比較的軽く力を入れるだけでフォーカスリングを動かせます。




DSCF1922
ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期の絞り羽根は10枚。
1957年製造と思しきレンズだけあって、絞り羽根から年季が感じられます。




DSCF1921
マップカメラで入手したズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期の中古品(並品)の後玉から、スマートフォンのライトで照らした前玉を見てみると、流石に傷や埃が散見されます。
でも試写時に影響は感じられませんでした。




LEITZ WETZLER Summicron 5cm F2 1st Rigid Focus and Apeture Ring
マップカメラで入手したズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期の中古品(並品)のフォーカスリング・絞りリングの動作確認動画。
製造から63年経っていると思われる個体なのにフォーカスリングの動きはスムーズ!
絞りリングでF4からF5.6若しくはF5.6からF4に動かす際に異音がありますが、動作に大きな支障がないのであまり気にしていません。




DSCF1910
マップカメラでズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期の中古品と共に購入した、レンズフード12585のこちらも中古品(並品)。
該当レンズが販売されていた当時のレンズフードは型番がITDOOとかIROOAというものらしいのですが、僕は先方にいくに従ってワイドに広がっていくラッパ形状よりも12585の形状がスマートに見えて好みだったので12585を選びました。




DSCF1912
ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期にレンズフード12585を装着!




DSCF1914
レンズフード12585は写真の通り逆さ付けも可能。




DSCF1928
ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期+レンズリアキャップ+レンズフード12585の重さは313g。
現行品ズミクロン(型番11826)の重さ252gには敵いませんが、ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.のレンズリアキャップ付き重さ340gよりは軽いという結果。




DSCF1925
ズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期+レンズフード12585と、内蔵フードを目一杯引き伸ばしたズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.とを並べてみました。
全長はあまり変わりませんが、ズミクロン50mm F2 1st 固定鏡胴前期の方が、中程が細くなっているためか幾分スマートに感じます。




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ライカM10-Pブラッククロームにズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期+レンズフード12585を装着。
レンズのフォーカスリングのローレット部の質感がより高いと良かったかなとは思いますが、それでもカッコいいですね!




DSCF1941
ライカM6シルバーにズミクロン(SUMMICRON)50mm F2 1st 固定鏡胴前期+レンズフード12585を装着。
心配していたフロントヘビーはなくバランス良し。
シルバーのカメラにはシルバーのレンズが似合いますね!
ライカM6のカラーはシルバーを選んで良かったと改めて思いました。





Part 6ではライカM10-Pと今回紹介したレンズで撮った東京の写真を公開予定です。

ライカMマウントレンズ購入 Part 2 - ライカM10-P+ズミルックス(SUMMILUX)M35mm F1.4 2ndで東京を撮ってみた!

COVID-19感染拡大いわゆるコロナ禍で、思うように遠出が出来ない中で購入したライカ(LEICA)のカメラとレンズ。 感染には気をつける必要がありつつも、家にずっと籠もっていても精神的な落ち込みが激しい僕は、合間を見つけて、新しく買ったライカのカメラとレンズで東京を撮ってみることに。 本記事ではライカのレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pとズミルックス(SUMMILUX)M35mm



2020/09/14

ライカのフィルムカメラM6(しかも誕生年製造品)ゲット!外観・動作チェック&純正カウハイドレザーストラップ購入!

「そんな沼には嵌るまい」と思っていたのに、結局のところ入りかけているタケオです(汗)。

「いつかは手にするだろう」と思っていたライカ(LEICA)のレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pを購入し、レンズも焦点距離35mm・50mmレンズを揃え、ライカ関連の購入はこれでひと段落のはずでした。

しかし、偶然も相まってライカのレンジファインダー式フィルムカメラM6、しかも僕の誕生年製造の個体を購入!

買って早速外観と動作をチェック。

ストラップはライカの純正カウハイドレザーストラップを購入しました!


DSCF1847


目次
1. ライカM6購入までの経緯
2. ライカM6の外観チェック
3. ライカM6の動作チェック
3. ライカM6用に純正カウハイドレザーストラップ購入




ライカM6購入までの経緯


ライカのカメラ所有を憧れから現実のものとするため、ライカのレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pとレンズを購入。


ライカのレンジファインダーカメラM10-P購入 Part 1 - コロナ禍の中で購入に至った理由&開封の儀でビックリ仰天&外観・付属品チェック!

「いつかは手にするだろう」と思っていたカメラについに手を出してしまったタケオです(汗)。 COVID-19感染拡大いわゆるコロナ禍の影響で、旅行は勿論のことカメラを持ち出すことさえも躊躇わざるを得ないこのご時世、色々思うところがあり、「いつかは手にするだろう」と思っていたライカ(LEICA)のレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pを(勿論)中古で購入! ...






これを機にライカのカメラの歴史を調べていると、過去のライカのフィルムカメラについて、あることがわかってきました。

それは。




ライカのレンジファインダー式フィルムカメラM6が、僕の誕生年を含む1984年〜1999年に掛けて製造されていた!
※参考リンク
【マップカメラ情報】ライカ M6を知ろう VOL. 1 ライカ M6とは? | THE MAP TIMES


しかもこのライカM6、内蔵されている露出計の動作以外は電池不要、すなわちシャッターを切るには電池要らずの機械式とのこと。

現在所持しているデジタルカメラとは違い、オーバーホールすれば半永久的に写真が撮れるフィルムカメラに魅力を感じていた矢先、運命と思える出来事が!




僕の誕生年製造と思しきM6中古品が都内のとあるカメラ屋に在庫している!
※製造年確認の参考文献
株式会社アルファベータ『ライカポケットブック 日本版』p.350



この情報をキャッチした数日後に、そのカメラ屋を直接訪問。

ファインダーの見え易さ・シャッターの切れ具合・露出計動作状況等を自分の目と手で確認後、ライカM6を僕の元に迎え入れることにしました。




ライカM6の外観チェック


僕が入手したライカのレンジファインダー式フィルムカメラM6の外観を、【マップカメラ情報】ライカ M6を知ろう VOL.4 これがライカM6だ! | THE MAP TIMESを参考にチェック。

カラーは、街中で撮影することを考えて当初ブラック希望だったのですが、僕が入手した誕生年製造と思しきライカM6のカラーはシルバー。

でも実際に手にとってみて、あくまで個人的感想ですが、シルバーの触り心地や質感がブラックよりも良く感じたので(富士フイルムX100V購入時にシルバーを選んだ時と同じです)、今になってみればシルバーで良かったと思っています。


DSCF1847
ライカM6シルバー正面。
僕の入手した個体が製造された頃はまだ会社の名前がエルンスト・ライツ・ウェッツラー(Ernst Leitz Wetzler)だったということで、ライカのカメラの象徴である赤丸バッジ中の文字も「Leitz」と銘打たれています。




DSCF1864
ライカM6シルバー正面の「LEICA M6」表記下にあるのがフィルム巻戻しレバー。




DSCF1849
ライカM6シルバー背面。
真ん中のダイヤル下半分に記載されているISO数値で装填したフィルムと合わせる仕組みだそう。
ダイヤル上半分の数値を初めて見たのですが、DIN感度というものらしいです。

※DIN感度について、富士フイルム公式ウェブサイトが質問ページにて回答していました。
D I N感度とは何ですか?|富士フイルム



DSCF1855
ライカM6シルバー背面左のモルトが取れかかっていますが、今のところ許容範囲。




DSCF1850
ライカM6シルバー背面右側に銘打たれている「MADE IN GERMANY」。
黒のモルトに黒文字だから読み辛い(苦笑)。




DSCF1851
ライカM6シルバー上面の、写真左からシャッターダイヤル・フィルム巻き上げレバー・シャッターボタン・フィルムカウンター。
記憶の片隅にあるフィルムカメラはフィルム自動巻き上げだったと思うので、フィルム巻き上げレバーは新鮮!




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ライカM6シルバー上面にある巻き上げノブ。
僕の入手した個体が製造された頃はまだ会社の名前がエルンスト・ライツ・ウェッツラー(Ernst Leitz Wetzler)だったということで、「ERNST LEITZ WETZLER GMBH」の文字が銘打たれています。
尚、「GMBH」はドイツの企業の一形態。




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ライカM6シルバー底面。
写真左に見えるのが底蓋開閉レバー。
写真右の穴は三脚ねじ穴だそうなのですが、カメラの端の方に開けるしかなかったのなら、むしろ手持ちスナップ特化で付けなくても良かったのではと考えてしまいます。。。




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ライカM6シルバー底面の底蓋開閉レバーと裏蓋を開けるとこんな感じ。
底面からフィルムを差し込む仕組みのようです。




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ライカM6シルバーのマウント部。
レンズ交換の擦れ跡が見られず綺麗に見えます。




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ライカM6シルバーのシャッター幕に見られる白い丸ポチが露出計作動のための受光素子っていう部品なのかな?




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ライカM6シルバーの正面から見て左側にある、露出計作動のためのボタン電池入れ




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ライカM6シルバーはボタン電池を入れることで露出計が作動するそうです。




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ライカM6シルバーにズミルックス(SUMMILUX)M35mm F1.4 第2世代をレンズフード12504付きで取り付けてみました。
とてもカッコいいです!





ライカM6の動作チェック


僕が都内のとあるカメラ屋で購入したライカのレンジファインダー式フィルムカメラM6。

外観に引き続き、内蔵露出計・フィルム巻き上げレバー・シャッターボタン等の動作をチェックです。


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ライカM6を買った都内のとあるカメラ屋が「内蔵露出計用の電池はCR1/3Nを買って使って下さいね」と言われ、Amazonで探して購入したCR1/3N電池。
LiCBという中国の会社で製造されているようです。




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ライカM6内蔵露出計用として購入したLiCBのCR1/3N電池。
製造会社は中国のLiCBだけど販売会社はドイツのベルリンに本社があるBellaCoCoolという会社らしいです。
アップルがスマートフォンを設計・デザイン、台湾の鴻海精密工業で製造、と似たようなものなのでしょうか。




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ライカM6内蔵露出計用として購入したLiCBのCR1/3N電池の中身を開けると、電池が5個入っていました。




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LiCBのCR1/3N電池1個をライカM6シルバーのバッテリー室に投入。




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ライカM6シルバーにLiCBのCR1/3N電池1個を入れ、ズミルックス(SUMMILUX)M35mm F1.4 第2世代を取り付けた状態で露出計の動作を確認してみました。
左側の矢印のみ表示であれば露出アンダー。




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ライカM6シルバーにLiCBのCR1/3N電池1個を入れ、ズミルックス(SUMMILUX)M35mm F1.4 第2世代を取り付けた状態で露出計の動作を確認してみました。
右側の矢印のみ表示であれば露出オーバー。




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ライカM6シルバーにLiCBのCR1/3N電池1個を入れ、ズミルックス(SUMMILUX)M35mm F1.4 第2世代を取り付けた状態で露出計の動作を確認してみました。
左側・右側両方の矢印表示であれば(カメラが考える)適正露出。


※LiCBのCR1/3N電池購入はコチラからどうぞ。




LEICA M6 Film Advancing & Shutter Sound
ライカM6シルバーのフィルム巻き上げレバー・シャッターボタンの動作状況を動画で撮ってみました。
シャッタースピードは順に1秒・2分の1秒・4分の1秒です。





ライカM6用に純正カウハイドレザーストラップ購入


都内のとあるカメラ屋で購入したライカのレンジファインダー式フィルムカメラM6にはストラップが付いていなかったため、ライカ純正ストラップを購入。

M10-Pブラッククロームにはヴィンテージブラウンのストラップを付けていますが、今回は色を分けるべく、カウハイドレザーにあったラズベリーを選択しました。


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ライカのカウハイドレザーストラップラズベリーの色はこんな感じ。
長さは3段階に変えられます。
身長167cmの僕は真ん中で固定していますが、カメラがへその辺りに来るイメージです。




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ライカのカウハイドレザーストラップラズベリーには首当てがあって、夏の撮影でも首に変なムレを感じないのが嬉しいところ。


※ラズベリーが表示出来ず、セメントグレーですみません。。。