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2020/08/26

ライカMマウントレンズ購入 Part 3 - ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH. 購入までの経緯&外観・動作チェック

「写真撮影が段々と貴重なものになるかも知れない中で、今こそライカのカメラを使ってみたい!」ということでライカ(LEICA)のレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pを購入。

カメラの次はレンズということで、焦点距離35mmレンズと同様、旅行写真やストリートフォトで万能に使える焦点距離50mmの純正Mマウントレンズを比較検討。

当初は現行品のズミクロン(SUMMICRON)50mmレンズであるSUMMICRON-M 1:2/50mm(型番11826)の中古品(新同品)を使っていましたが、焦点距離35mmと同じズミルックス(SUMMILUX)レンズにしたくなり、ズミルックスM50mm F1.4 第2世代(型番11114)を調達。

しかし様々な理由から満足出来ず、最終的には現行品ズミルックスであるSUMMILUX-M 1:1.4/50mm ASPH.(型番11891)の中古品(美品)をこれまでの2本との下取交換の形で入手しました!

(これだったらズミルックスM50mm ASPH.を最初から買っておけば良かった。。。)


DSCF1820


目次
1. 現行品ズミクロンSUMMICRON-M 1:2/50mmで満足だったものの。。。
2. ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 2ndを買ったものの。。。
3. ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.購入
4. ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH. 外観・動作チェック




現行品ズミクロンSUMMICRON-M 1:2/50mmで満足だったものの。。。


ライカのレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pに付ける焦点距離50mmレンズとして最初に買ったのが、現行品ズミクロン50mmレンズであるSUMMICRON-M 1:2/50mm(型番11826)でした。

SUMMICRON-M 1:2/35mm ASPH.(型番11879)と同じく、中古品だと(ライカの現行品レンズにしては比較的)手が何とか届く・軽量・6bit付き、というのが理由でした。

このズミクロン50mmレンズは35mmの時と違い、外で撮ってみても不満を感じさせない解像感で満足していました。




L1000800
ライカM10-PにSUMMICRON-M 1:2/50mm(型番11826)を付けて撮った、東京・新宿にある思い出横丁での写真





しかし、焦点距離35mmレンズとしてズミルックスM35mm F1.4 第2世代を購入後に思ったことが。




焦点距離50mmレンズもズミルックスにしたい!




※ズミルックスM35mm F1.4 第2世代購入の経緯等については、以下Part 1をご覧下さい!

ライカMマウントレンズ購入 Part 1 - ズミルックス(SUMMILUX)M35mm F1.4 2nd 購入までの経緯&外観・動作チェック(レンズフード12504と共に)

「写真撮影が段々と貴重なものになるかも知れない中で、今こそライカのカメラを使ってみたい!」ということでライカ(LEICA)のレンジファインダー式デジタルカメラM10-Pを購入。 カメラの次はレンズということで、旅行写真やストリートフォトで万能に使える焦点距離35mmの純正Mマウントレンズを比較検討。 ...






下のリンクの記事の通り、2019年11月より新たに立ち上げた写真ギャラリーに特化したウェブサイト『Takeography』に写真を載せていく中で、ボケ味の良さと柔らかさが特徴のズミルックスと解像感の高さが特徴のズミクロンが混在するよりかはどちらかに統一したい、じゃあどちらかに統一するとなったら柔らかさが特徴のズミルックスにしたい、というのが理由でした。

写真ギャラリーウェブサイト『Takeography』を立ち上げました!

写真の持つ力に魅力を感じ始めているタケオです。 この度本ブログに加えまして、僕の撮影した写真に特化したウェブサイト『Takeography』を立ち上げたことをお知らせします!...





ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 2ndを買ったものの。。。


焦点距離50mmのズミルックスレンズを買いたいとは思ったものの、現行品のSUMMILUX-M 1:1.4/50mm ASPH.(型番11891)は、中古品でも、富士フイルムでいったらミラーレスカメラX-Pro3新品が2台も買えてしまうくらいの高額品。

もっと安く手に入るものはないかと思っていたところ、香港にある中古カメラ・レンズショップのウェブサイトでズミルックスM50mm F1.4第2世代(型番11114)が、ズミルックスM50mm ASPH.中古品の相場より10万円程安い価格、しかも純正レンズフード12586付きで販売リストに上がっているのを発見。

レンズの写真を見た限りでは外観やレンズの状態も良かったので購入、外で街撮りした際も解像感・ボケ味共に気に入っていました。

しかし使っていく内に、外観やレンズの状態だけではわからない、実際に使ってみないとわからない、ズミルックスM50mm第2世代の使い辛さに不満が出て来ました。

その不満点は以下3点です。


1. フォーカスリングの回転角が大き過ぎる

ズミルックスM50mm第2世代の外観を詳細に見ていく内に気付いたことが、最短撮影距離である1mから無限遠までのフォーカスリングの回転角が大き過ぎて回すのに疲れてしまうこと。

現行品ズミクロンM50mmは現行品だからなのか回転角が小さいので気にしていなく、フォーカスリングの回転角で好みが生じるとは思っていなかったので盲点でした。


DSCF1769
左がズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 第2世代(型番11114)、写真右が現行品ズミクロン50mmレンズのSUMMICRON-M 1:2/50mm(型番11826)。
距離目盛について、現行品ズミクロンがこの写真1枚で無限遠から最短撮影距離0.7mまで写せているのに対し、ズミルックスM50mm第2世代は2mまでしか写せていません。
現行品ズミクロンのフォーカスリングの回転角が遥かに小さいことがわかります。




DSCF1767
左がズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 第2世代(型番11114)、写真右が現行品ズミクロン50mmレンズのSUMMICRON-M 1:2/50mm(型番11826)。
ズミルックスM50mm F1.4 第2世代の距離目盛は1mから2mも長過ぎる気がする。。。



2. フォーカスリングの動きが重いのにフォーカスタブが付いていない

ズミルックスM50mm第2世代のフォーカスリングを回している内に気になったのが、フォーカスリングの動きが結構重たかったこと。

他に僕が所持しているズミルックスM35mm F1.4第2世代のようにフォーカスタブが付いていればまだ回しやすいかと思うのですがそれも付いていなく、回し辛さに拍車が掛かっていました。

後にマップカメラを訪れた時にこのフォーカスリングの動きを見てもらったところ、ズミルックスM50mm第2世代の全般的な特徴ではなく、「この個体のフォーカスリングの動き自体が重いのではないか。厳密なピント合わせという面で動きが重いのを好まれる方もいらっしゃる。」、とのことでした。

とは言え、マニュアルフォーカスにまだ慣れていない身としては、この動きの重さとフォーカスタブのなさは残念ながら「このレンズは扱いづらい」という印象しか残りませんでした。


720p
現行品ズミクロン50mmレンズであるSUMMICRON-M 1:2/50mm(型番11826)のフォーカスリングの動き具合(絞りリングも合わせて)を動画で撮ってみました。
フォーカスリングの動きはとても滑らかです。




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ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 第2世代(型番11114)のフォーカスリングの動き具合(絞りリングも合わせて)を動画で撮ってみました。
フォーカスリングの動きが重く、リングを回している間手首に多少の疲れを感じました。



3. レンズ+レンズフード12586の威圧感

ズミルックスM50mm第2世代を香港から取り寄せた際に付いていた専用の純正レンズフード12586をレンズに付けた時の印象は「ちょっと威圧感あり過ぎるかな」。

レンズのみの全長は現行品ズミクロンM50mmとほぼ変わらないのですが、純正レンズフード12586をレンズに付けた途端に全長と重厚感が増すスタイルに。

この金属製レンズフードがレンズ前面を強力に保護するのに適しているのは理解しつつも、「目立たず静かに撮影」の宣伝文句に惹かれてM10-Pを買った身としては、この威圧感はあまり街撮りに適していないな、と感じてしまいました。


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左がズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 第2世代(型番11114)、写真右が現行品ズミクロン50mmレンズのSUMMICRON-M 1:2/50mm(型番11826)。
レンズのみの全長は現行品ズミクロンの方が数ミリ程短いだけでほぼ変わりません。




DSCF1699
左がズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 第2世代(型番11114)+純正レンズフード12586、写真右が現行品ズミクロン50mmレンズのSUMMICRON-M 1:2/50mm(型番11826)の内蔵レンズフードを目一杯引き出した時の図。
レンズフード12586の根元(?)と目一杯引き出した内蔵レンズフードの長さがほぼ一緒という感じ。




DSCF1706
ライカM10-Pにズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 第2世代(型番11114)を純正レンズフード12586を装着。
M10-Pがレンジファインダー式デジタルカメラにしては比較的スリムなので、レンズフード12586の威圧感が際立ってしまっているように感じました。





ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.購入


ズミルックスM50mm F1.4第2世代(型番11114)の扱い辛さに不満を募らせていると、「カメラユーザーの防湿庫」ことマップカメラに同第3世代(型番11868)と現行品ズミルックス50mmレンズのSUMMILUX-M 1:1.4/50mm ASPH.(型番11891)の中古品が同時に在庫していることが判明。

僕の用途に見合うズミルックス50mmレンズを確かめる良い機会だと思い、マップカメラを訪問。

描写を優先すれば、ズミルックスM35mm第2世代を所有している以上、それと同じような傾向のズミルックスM50mm第2世代を持っているのが理想ではありましたが、扱いづらければどうしようもないので、ズミルックスM50mm第2世代を替える前提で、第3世代とASPH.の2つのズミルックス50mmレンズについて、第2世代を使ってみての不満点を中心に確認してみることにしました。

IMG_2348
マップカメラで確認した、写真左からズミルックスM50mm F1.4 第2世代(型番11114)+純正レンズフード12586・第3世代(型番11868)の内蔵レンズフード目一杯引き出し・ASPH.(型番11891)の内蔵レンズフード目一杯引き出し。
全長が一番短いのは第3世代でした。
一方写真で写せませんでしたが、フォーカスタブが付いているのはASPH.のみです。





マップカメラにて実際に確認した上で纏めた表が以下の通りになりました。

ズミルックスM50mm
第3世代
ズミルックスM50mm
ASPH.
フォーカスリング回転角の小ささ
フォーカスリングの動き具合
フォーカスタブの有無
レンズフードの威圧感の少なさ


以上の表から判断し、レンズフードを含めた全長は第3世代よりは長いけど第2世代+レンズフード12586よりは短く、唯一フォーカスタブが付いているASPH.を買うことに決定。

マップカメラにて、現行品ズミクロン50mmレンズ・ズミルックスM50mm第2世代・レンズフード12586を下取に出し、ズミルックスM50mm ASPH.中古品(美品)を購入することになりました。

(これだったらズミルックスM50mm ASPH.を最初から買っておけば良かった。。。)




ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH. 外観・動作チェック


紆余曲折と高い高い授業料(苦笑)の末、現行品ズミルックス50mmレンズであるSUMMILUX-M 1:1.4/50mm ASPH.(型番11891)中古品(美品)をマップカメラで入手。

外観と動作をチェックしてみました。


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マップカメラで入手したズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.(型番11891)中古品が僕の元にやって来ました!




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マップカメラで入手したズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.(型番11891)中古品には、レンズ本体の他にフロントキャップ・リアキャップ・レンズケースが付いていました。
レンズケースは富士フイルムのフジノンレンズに付いているようなものの方が、バッグに収まりが良い上に場所もとらなくていいんですけどね。。。




DSCF1804
マップカメラで入手したズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.(型番11891)中古品に付いていた書類は、取扱説明書(写真左)と検査証明書(写真右)。




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マップカメラで入手したズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.(型番11891)中古品に付いていた検査証明書を開くと、最終検査者と梱包者のサインが!
このレンズこそは大切に使います(汗)!!




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ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.(型番11891)は、他のズミルックス50mmレンズにはないフォーカスタブ付き。
マニュアルフォーカスにまだ慣れていない僕にとってはとても助かります!




DSCF1811
ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.(型番11891)の絞り羽根は9枚。
絞り込むと他のレンズにはない手裏剣のような形になりますが、この形が気に入らない方はあまり絞り込まない方が良さそうです。




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ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.(型番11891)のレンズフードは外側から引き出す方式。




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ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.(型番11891)の重さは、リアキャップ付きで340g。
ライカ関連の書籍を読むと、歴代のズミルックス50mmレンズはレンズフード込みでこの近辺の重さのようです。
因みに、現行品ズミクロン50mmレンズのSUMMICRON-M 1:2/50mm(型番11826)は、リアキャップ・フロントキャップを加えても重さ252gでしたので、解像感若しくは軽さを優先する方はズミクロンを購入する方が良さそうです。




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ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.(型番11891)をライカM10-Pに装着してレンズフードを引き出した図。
あくまで主観ですが、第2世代(型番11114)+純正レンズフード12586を取り付けるよりかは威圧感が少ないと感じています。




P1030214_1
ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.(型番11891)のフォーカスリングの動き具合(絞りリングも合わせて)を動画で撮ってみました。
フォーカスタブがあり、且つフォーカスリングの動きが滑らかなので、とても回し易いです。



本記事を読んで、(高かろうとも)ズミルックスM50mm F1.4 ASPH.(型番11891)を買いたい、と思った方はこちらからどうぞ(苦笑)。








Part 4ではライカM10-Pと今回紹介したレンズで撮った写真を掲載しています。

ライカMマウントレンズ購入 Part 4 - ライカM10-P+ズミルックス(SUMMILUX)M50mm F1.4 ASPH.で東京を撮ってみた!

COVID-19感染拡大いわゆるコロナ禍で、思うように遠出が出来ない中で購入したライカ(LEICA)のカメラとレンズ。 感染には気をつける必要がありつつも、家にずっと籠もっていても精神的な落ち込みが激しい僕は、合間を見つけて、新しく買ったライカのカメラとレンズで東京を撮ってみることに。



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