前回Part 2はこちら
羽田空港からエールフランス(Air France)に搭乗し、パリ=シャルル・ド・ゴール空港(Aéroport Paris-Charles De Gaulle)を経由してベルリン・テーゲル空港(Flughafen Berlin-Tegel)に到着。
ベルリン・テーゲル空港からは、昨今のドイツ公共交通業界を席巻しているFlixBus(フリックスバス)で、中世ハンザ同盟の一員として栄えた港町ロストック(Rostock)へ向かうことにしました!
FlixBusはFlixMobilityというドイツ・ミュンヘン(München)に拠点を置くスタートアップ企業が2013年に運行を開始したブランド。
僕がベルリンに滞在していた2015年、まだブランド設立3年目にもかかわらずニュースで頻繁に取り上げられていた程、料金の安さと料金以上のサービスということで、黄緑色がブランドカラーであるこのバスの利用客が増えていたよう。
ベルリンからロストックへ移動するには、ドイツ鉄道(DB, Deutsche Bahn)運行の列車に乗るという手もあり、鉄道ファンの僕としてはぜひそれに乗ってみたいという気持ちもありました。
しかしそれでも僕がFlixBusを利用したかった理由はただ一つ。
何と言っても料金が安い!
同じ時間帯でFlixBusとドイツ鉄道の列車の料金を検索した時に、何とFlixBusの料金がドイツ鉄道のそれと比べて半分以下だったのです!
5月4日にベルリンに戻る予定だった僕は、流石に列車を往復で利用するのは馬鹿馬鹿しいと思い、ロストック~ベルリンでは列車に乗る代わり、今回のベルリンからロストックに移動するのにはFlixBusを利用することにした、という訳です。
定刻通り2018年5月3日の9:05にテーゲル空港に到着したエールフランスAF1434便。
ロストック行きバスのテーゲル空港発車予定時刻9:50と、一見そこまで急ぐ必要はないように見えます。
しかし、それでも一つ心配事がありました。
「出発15分前までに停留所にいて下さい」だと?
あれっ、時間ないじゃん。。。
FlixBus公式ウェブサイト(英語版)で予約を完了した後に知ったので、容易に取り消すことが出来ず。。。
テーゲル空港までは順調に行ったので、ターンテーブルからスーツケースを受け取って、停留所だというターミナル2Eへ小走りしました!
そしてFlixBusの出発予定17分前に。
た、辿り着いた!?
「Fernbus(長距離バス)」って書いてあるけど、全然らしくない。。。
しかもFlixBusの職員らしき人もいないし。。。
でも近くにあった掲示板を見てみると。
FlixBusの時刻表がある!
間違いはなさそう。
そう思いながらも、出発10分前になってもまだバスは来ず。。。
流石に心の中がヤキモキ状態に陥ろうとしていたその時。
やっとFlixBusの緑色のバスが来たーー!!
ここでも順調に行程を消化できそうで、やっと一安心。
スーツケースを預けて乗り込むと。
あれっ、もう人が乗っている!
予約時にはてっきりテーゲル空港からロストックの直通バスだと思ってたんだけど。
後にFlixBus公式ウェブサイトで調べてみたところ、どうやらこのバス、ライプツィヒからやって来て、最終的にはロストックを越えて、リゾート地だというKühlingsborn Ostまで行くバスだったようです。
それにしても、「15分前までに停留所にいて下さい」の文言は何だったのでしょう。。。
とにかく、早朝とは言え、ライプツィヒから来ているにもかかわらずほぼ遅れ無しに来てくれたのは助かりました!
ロストック方面行きFlixBusは、ベルリン・テーゲル空港を出ると程なくアウトバーンを走行。
ロストックに向けてひたすら走り続けました。
途中工事による車線制限で渋滞にはまってしまった影響で、予定より30分余計に時間が掛かりましたが、約3時間のバスの旅の末に。
ロストック到着!
予約時にメールで届いた予約証明書には、Rostock central bus staitonと書かれていたのですが、実際には野外にある普通のバス停でした(笑)。
FlixBusに乗ってみて感じたメリットとデメリットを以下に記します。
メリット
1. (やっぱり)とにかく安い!
FlixBusは同じ行路でも時期・時間帯によって値段が変わるのですが、僕の利用した日時・時間帯では11.27ユーロ(約1,465円)でした。
約2時間半ほど掛けて走るにしては、日本の高速バスと比較しても非常に安い価格ではないでしょうか。
2. FlixBusアプリからWalletにチケット追加可能
予約時に添付されている予約証明書をわざわざプリントしなくても大丈夫。
FlixBusアプリ(英語版)をダウンロードし、以下の順序(iPhoneの場合)を踏めばチケットになりました!
僕はコピー機を持っていないので、航空券のチケットであれ印刷作業が面倒に感じてしまうので、これはとてもありがたかったです!
デメリット
1. 休憩なし
渋滞にはまった時間も含めて約3時間の行程でしたが、それでも休憩はありませんでした。
トイレに関してはバスの中に一つあるので心配し過ぎる必要はないかも知れませんが、行きたい時に他の人が使ってしまっているという可能性もあるので、心配な方は乗る前に必ずトイレを済ませておくことをおススメします。
2. Wi-Fiなし
本来このような安い価格であればWi-Fiがなくても致し方ないのが通常だとは思います。
ですが、FlixBus公式ウェブサイトのサービス内容紹介にWi-Fiがあるにもかかわらず、僕の乗車したバスではWi-Fiがなかったのは残念な点でした。
実際には行路や運行委託業者(?)によって差があるということでしょうか。
以上僕が実際に乗車してみた上での、FlixBus利用のメリット・デメリットを挙げてみました。
しかし、料金の安さだけを見ても、ドイツ内を移動する上での選択肢の一つであることには変わりないと思います。
しかも、FlixBus運営会社のFlixMobilityは最近FlixTrainという、LCC(格安航空会社)ならぬ格安列車ブランドも立ち上げたとのこと。
現在はベルリン~ハノーファー(Hannover)~フランクフルト・アム・マイン(Frankfurt am Main)~シュツットガルト(Stuttgart)間1往復/日、ケルン(Köln)~デュッセルドルフ(Düsseldorf)~ハンブルク(Hamburg)間1又は2往復/日、寝台列車でハンブルク~ハノーファー~フライブルク(Freiburg)~レラハ(Lörrach、スイスのバーゼルに隣接するドイツの町)間1往復/日の運行のみですが、FlixBusと共にこれからどのような展開を見せるのか注目です。
皆さんもドイツ旅行の際に利用してみては!?
Part 4へ続く。
ドイツ北部への旅行は、こちらの書籍もご参考に!
羽田空港からエールフランス(Air France)に搭乗し、パリ=シャルル・ド・ゴール空港(Aéroport Paris-Charles De Gaulle)を経由してベルリン・テーゲル空港(Flughafen Berlin-Tegel)に到着。
ベルリン・テーゲル空港からは、昨今のドイツ公共交通業界を席巻しているFlixBus(フリックスバス)で、中世ハンザ同盟の一員として栄えた港町ロストック(Rostock)へ向かうことにしました!
FlixBusを利用した理由
FlixBusはFlixMobilityというドイツ・ミュンヘン(München)に拠点を置くスタートアップ企業が2013年に運行を開始したブランド。
僕がベルリンに滞在していた2015年、まだブランド設立3年目にもかかわらずニュースで頻繁に取り上げられていた程、料金の安さと料金以上のサービスということで、黄緑色がブランドカラーであるこのバスの利用客が増えていたよう。
ベルリンからロストックへ移動するには、ドイツ鉄道(DB, Deutsche Bahn)運行の列車に乗るという手もあり、鉄道ファンの僕としてはぜひそれに乗ってみたいという気持ちもありました。
しかしそれでも僕がFlixBusを利用したかった理由はただ一つ。
何と言っても料金が安い!
同じ時間帯でFlixBusとドイツ鉄道の列車の料金を検索した時に、何とFlixBusの料金がドイツ鉄道のそれと比べて半分以下だったのです!
5月4日にベルリンに戻る予定だった僕は、流石に列車を往復で利用するのは馬鹿馬鹿しいと思い、ロストック~ベルリンでは列車に乗る代わり、今回のベルリンからロストックに移動するのにはFlixBusを利用することにした、という訳です。
FlixBus停留所探しに奔走
定刻通り2018年5月3日の9:05にテーゲル空港に到着したエールフランスAF1434便。
ロストック行きバスのテーゲル空港発車予定時刻9:50と、一見そこまで急ぐ必要はないように見えます。
しかし、それでも一つ心配事がありました。
「出発15分前までに停留所にいて下さい」だと?
あれっ、時間ないじゃん。。。
FlixBus公式ウェブサイト(英語版)で予約を完了した後に知ったので、容易に取り消すことが出来ず。。。
テーゲル空港までは順調に行ったので、ターンテーブルからスーツケースを受け取って、停留所だというターミナル2Eへ小走りしました!
エールフランス便が到着したのはベルリン・テーゲル空港のターミナル2A。 |
右上の案内標識に「E」の文字が見えました! |
「E」の下をくぐり抜けて先へ進みます! |
そしてFlixBusの出発予定17分前に。
た、辿り着いた!?
「Fernbus(長距離バス)」って書いてあるけど、全然らしくない。。。
しかもFlixBusの職員らしき人もいないし。。。
FlixBusの時刻表がある!
間違いはなさそう。
そう思いながらも、出発10分前になってもまだバスは来ず。。。
流石に心の中がヤキモキ状態に陥ろうとしていたその時。
やっとFlixBusの緑色のバスが来たーー!!
ここでも順調に行程を消化できそうで、やっと一安心。
スーツケースを預けて乗り込むと。
あれっ、もう人が乗っている!
予約時にはてっきりテーゲル空港からロストックの直通バスだと思ってたんだけど。
後にFlixBus公式ウェブサイトで調べてみたところ、どうやらこのバス、ライプツィヒからやって来て、最終的にはロストックを越えて、リゾート地だというKühlingsborn Ostまで行くバスだったようです。
それにしても、「15分前までに停留所にいて下さい」の文言は何だったのでしょう。。。
というわけで、必ず15分前までに停留所にいなければならないということではなさそうです(バスの起点の停留所ならばそうなのかも知れませんが)。
とにかく、早朝とは言え、ライプツィヒから来ているにもかかわらずほぼ遅れ無しに来てくれたのは助かりました!
ロストック方面行きFlixBusの車内
ロストック方面行きFlixBusは、定刻通りベルリン・テーゲル空港を9:50に出発!
ロストックまでは2時間25分のバスの旅です。
ロストックまでは2時間25分のバスの旅です。
日本のバスと同じように、バス下部にスーツケースを預けます。 |
FlixBusの窓側座席のみですが、コンセントが付いていました。 |
FlixBusが今どの道路を走っているかが一目瞭然でわかります。 |
FlixBus中ほどの乗降口に男女共用トイレがありました。 |
FlixBus ロストックに到着!
ロストック方面行きFlixBusは、ベルリン・テーゲル空港を出ると程なくアウトバーンを走行。
ロストックに向けてひたすら走り続けました。
ロストック方面行きFlixBusは、ベルリン・テーゲル空港を出て直ぐアウトバーンに入ります。 |
ロストック方面行きFlixBusからの車窓は、約2時間ずっとこんな感じです(苦笑)。 |
FlixBusがロストックに近づいたところで、やっとアウトバーンを離れました。 |
バスの車窓から見える青色の路面電車が、バスがロストックに入ったことを教えてくれます。 |
途中工事による車線制限で渋滞にはまってしまった影響で、予定より30分余計に時間が掛かりましたが、約3時間のバスの旅の末に。
ロストック到着!
予約時にメールで届いた予約証明書には、Rostock central bus staitonと書かれていたのですが、実際には野外にある普通のバス停でした(笑)。
FlixBusのメリット・デメリット
FlixBusに乗ってみて感じたメリットとデメリットを以下に記します。
メリット
1. (やっぱり)とにかく安い!
FlixBusは同じ行路でも時期・時間帯によって値段が変わるのですが、僕の利用した日時・時間帯では11.27ユーロ(約1,465円)でした。
約2時間半ほど掛けて走るにしては、日本の高速バスと比較しても非常に安い価格ではないでしょうか。
2. FlixBusアプリからWalletにチケット追加可能
予約時に添付されている予約証明書をわざわざプリントしなくても大丈夫。
FlixBusアプリ(英語版)をダウンロードし、以下の順序(iPhoneの場合)を踏めばチケットになりました!
僕はコピー機を持っていないので、航空券のチケットであれ印刷作業が面倒に感じてしまうので、これはとてもありがたかったです!
FlixBusアプリを起動させ、画面下部にある4つのアイコンの内、「Tickets」をタップ |
画面右上にある「+」をタップ |
画面上部の「Booking number」と「Name or email address」に該当のものを入力して「Find booking」をタップ |
予約したバスの行路が表示されるので、行路部分をタップ |
「Add to Apple Wallet」をタップすれば、Walletアプリにチケットが追加されます! |
デメリット
1. 休憩なし
渋滞にはまった時間も含めて約3時間の行程でしたが、それでも休憩はありませんでした。
トイレに関してはバスの中に一つあるので心配し過ぎる必要はないかも知れませんが、行きたい時に他の人が使ってしまっているという可能性もあるので、心配な方は乗る前に必ずトイレを済ませておくことをおススメします。
2. Wi-Fiなし
本来このような安い価格であればWi-Fiがなくても致し方ないのが通常だとは思います。
ですが、FlixBus公式ウェブサイトのサービス内容紹介にWi-Fiがあるにもかかわらず、僕の乗車したバスではWi-Fiがなかったのは残念な点でした。
実際には行路や運行委託業者(?)によって差があるということでしょうか。
以上僕が実際に乗車してみた上での、FlixBus利用のメリット・デメリットを挙げてみました。
しかし、料金の安さだけを見ても、ドイツ内を移動する上での選択肢の一つであることには変わりないと思います。
しかも、FlixBus運営会社のFlixMobilityは最近FlixTrainという、LCC(格安航空会社)ならぬ格安列車ブランドも立ち上げたとのこと。
現在はベルリン~ハノーファー(Hannover)~フランクフルト・アム・マイン(Frankfurt am Main)~シュツットガルト(Stuttgart)間1往復/日、ケルン(Köln)~デュッセルドルフ(Düsseldorf)~ハンブルク(Hamburg)間1又は2往復/日、寝台列車でハンブルク~ハノーファー~フライブルク(Freiburg)~レラハ(Lörrach、スイスのバーゼルに隣接するドイツの町)間1往復/日の運行のみですが、FlixBusと共にこれからどのような展開を見せるのか注目です。
皆さんもドイツ旅行の際に利用してみては!?
FlixBus公式ウェブサイト(英語)・アプリ
Part 4へ続く。
ドイツ北部への旅行は、こちらの書籍もご参考に!
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