ソウル首都圏鉄道ぶらり旅第18弾として、首都圏電鉄1号線(수도권전철1호선)に乗って、京畿道(경기도、キョンギド) 烏山市(오산시、オサンシ)にある西東灘駅(서동탄、ソドンタンニョッ)と、南側の終点である、忠清南道(충청남도、チュンチョンナムド)牙山市(아산시、アサンシ)にある新昌駅(신창역、シンチャンニョッ)周辺を歩いてみました!
※首都圏電鉄1号線での旅は、下記リンクも併せてご覧下さい。
韓国・仁川ソウルから日帰りの旅 Part 1
韓国・仁川ソウルから日帰りの旅 Part 2
韓国・仁川ソウルから日帰りの旅 Part 3
韓国・仁川ソウルから日帰りの旅 Part 4
ソウル首都圏鉄道ぶらり旅‐首都圏電鉄1号線逍遥山駅周辺を歩いてみた!
◎東大門駅~西東灘駅
東大門駅(동대문역、トンデムンニョッ)から1号線に乗り、 先ずは西東灘駅を目指しました。
首都圏電鉄1号線で、西東灘行き電車が20分の1本の間隔で設定されています。
東大門駅を出発! |
餅店駅に着いた西東灘行き電車 |
◎西東灘駅周辺の様子
西東灘駅は、京畿道華城市(화성시、ファソンシ)にある餅店駅(병점역、ピョンジョムヨッ)から本線と分離された支線上にある駅で、首都圏電鉄1号線のためのKORAIL餅店車両基地(병점차량기지、ピョンジョムチャリャンキジ)に隣接しています。
冒頭で駅の位置を烏山市と書きましたが、詳細にはその烏山市と華城市との境界上にあると言ってもよい駅で、華城市に位置する東灘新都市(동탄신도시、トンタンシンドシ)の利便性向上のために、華城市が駅の設置を要望し、2010年に開業した駅だということです。
ただし、西東灘駅と東灘新都市の間には微妙な距離があること、電車が20分に1本しか来ないという不便さのせいで、東灘新都市の住民は結局隣の餅店駅の利用を好むということで、当初華城市が見込んだ利用客予想数を大幅に下回っているそうです。
2013年には、マスコミから利用客の非常に少ない「幽霊駅」として取り上げられてしまいました。
※参考リンク
西東灘駅の訳ありな変化|KORAIL(韓国語)
2013年4月25日付SBS 「360億ウォン掛けた西東灘駅 幽霊駅に転落」(韓国語)
実際どうなのかということですが、餅店駅11時半頃発車の10両編成の電車に残っている乗客は僕を入れて15人程しかおらず、確かに利用客は少なさそう。
西東灘駅に着いてみると、周辺はひっそりとしている一方、眼前には東灘新都市のマンションが所狭しと立っているという、非常に異様な光景が広がっていました。
車両基地の位置を考えると今の位置しかなかったことは確かですが、ニュータウン住民の利便性を考えると、もう少しだけでもニュータウンの近くにあればもっと便利なのに、と考えさせられました。
また、餅店駅~西東灘駅が複線で、線形が悪いわけでもないにもかかわらず、時速40km程しか出していなかったことも疑問でした。
騒音に配慮してのことなのかもしれませんが、20分に1本しか通らないのに速度を出さない意味がわからずなままです。
西東灘行き電車の車内はガラガラ。。。 全車両で15人程しかいませんでした。 |
本線と分かれます。 |
光云大(광운대、クァンウンデ)行き電車とすれ違い。 向こう側に行くのに何故前照灯が付いているんだろう(笑)。 |
KORAIL餅店車両基地が見えてきました。 |
西東灘駅に到着! ホームに人が殆どいない。。。 |
西東灘駅ホームから見たKORAIL餅店車両基地 |
西東灘駅の駅舎 |
西東灘駅を出るバスの路線図及び時刻表。 2路線しかない上に本数も少なく、利便性は良くなさそう。 |
西東灘駅の駅舎を背にした見た景色。 田畑のある領域は烏山市で、向こう側にあるのが華城市の東灘新都市。 田舎の景色とマンション群の景色がくっきり分かれています。 |
西東灘駅から歩いて直ぐの領域は、人通りが少なく、建物にも空き室が見られるため、少し閑散とした印象。 |
西東灘駅から10分程歩くと、東灘新都市のマンション群が間近に現れます。 |
◎西東灘駅~餅店駅
西東灘駅から隣の餅店駅までは徒歩でも行けそうな距離だったので、蒸し暑い天気でも歩いてみることに。
西東灘駅寄りでは、東灘新都市に隣接して選定された新しい住宅供給地区「東灘2新都市」の計画が進行中らしく、住宅展示場には平日にもかかわらず少なくない人が訪れているようでした。
「東灘2新都市」の住宅展示場。 中で住宅の展示や相談会が行われている模様。 |
雰囲気の明るそうな食堂で昼食を取ることに。 |
典型的な食堂とは違った明るい店内。 |
海鮮チャーハン7,000ウォン(約640円)を頂きました! |
餅店駅近くの交差点までやって来ました。 |
餅店駅の駅舎 |
餅店という地名の由来の説明。 小説「春香伝」にも当該地域での餅の店の記載があるそう。 |
◎餅店駅~新昌駅
餅店駅から再び首都圏電鉄1号線に乗りました。
天安(천안、チョナン)・牙山(아산、アサン)・温陽温泉(온양온천、オニャンオンチョン)等に停車しながら、終点の新昌駅に到着!
帰りはゆったりと16:10新昌発ソウル行きヌリロ(누리로、ムグンファ号の短距離版特別列車)に乗りたかったのですが、新昌駅の窓口を訪ねたところ、既に売り切れてしまったとのこと。
せっかくヌリロの乗車体験も書きたかったのですが、また別途の機会にですね。。。
餅店駅から新昌行き電車に乗車! |
餅店~天安間は比較的高層ビル・マンションの少ない地域を走ります。 |
1号線の他各種長距離列車も発着する天安駅。 |
牙山駅ではKTX線路と交差。 KTX専用の天安牙山駅がありますが、乗換駅としては設定されていないよう。 |
韓国版銭湯が周辺に点在するという温陽温泉駅 |
餅店から約1時間15分かけて、終点の新昌に到着! |
新昌駅の駅舎 |
◎新昌駅周辺
新昌駅の周辺には順天郷大学校(순천향대학교、スンチョニョンテハッキョ)・韓国ポリテク大学(한국폴리텍대학、ハングッポルリテッテハッ)牙山キャンパスといった大学がありますが、それ以外は田畑が広がる典型的な田舎の風景が眼前に広がります。
新昌駅に掲示されていた周辺観光地の紹介。 いずれもバスや車で行く必要あり。 |
韓国ポリテク大学牙山キャンパス |
新昌駅バス停に張られていた、日本の国体に当たる全国体育大会(전국체육대회)・全国障害者体育大会(전국장애인체육대회)のポスター。 別に可愛く見せる必要はない気がしますが。。。 |
新昌駅周辺に広がる田畑の風景その1 |
新昌駅周辺に広がる田畑の風景その2。 写真中間当たりに見えるのが新昌駅ホーム。 |
◎新昌駅~東大門駅
ヌリロに乗れなかった僕は、仕方なくその後に発車する清涼里(청량리、チョンニャンニ)行き電車に乗車。
水原(수원역、スウォンニョッ)停車中に、龍山(용산、ヨンサン)~天安間で1時間に1本ほど設定されている急行電車に乗れるということで、慌てて急行電車に乗り換え。
九老(구로、クロ)~天安間は基本的に長距離列車と1号線の複々線区間なのですが、今回乗車した急行電車は、水原~安養(안양、アニャン)間に限って長距離列車と同じ線路を走行したため、僕がそれまで乗車していた電車を含めた2本の各駅停車電車を追い抜き、そのまま各駅停車電車に乗るより少し早めに九老に着くことができました。
九老で、仁川(인천、インチョン)からやって来た各駅停車電車に乗車。
そして、新昌を出発してから実に2時間半、東大門まで無事戻ることができました。
新昌駅の待合室 |
新昌駅の待合室に置かれていた、貸し借り可能な本 |
清涼里行き電車に乗車! |
牙山駅周辺では住宅開発が進められています。 |
水原駅で龍山行き急行電車に乗り換え。 |
水原~安養間、急行電車は長距離列車と同じ線路を走ったため、この間2つの各駅停車電車を追い抜きました! |
九老で再び各駅停車の電車に乗り換え。 |
新昌を出発して実に2時間半、東大門まで無事戻ってまいりました! |
◎まとめ
今回降りた駅は目立った観光地ではないため、皆さんにお薦めの観光スポットを紹介することはできませんでした。
しかし、水原駅からはユネスコ世界遺産に登録されている水原華城に行くことができますし、温陽温泉駅周辺には韓国版銭湯が多く営業しているということで、勇気のある方は是非トライしてみては如何でしょうか?
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