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2016/05/20

高麗大学校語学堂5級授業の一環として、ソウルにある国立中央博物館を見学してきた!

こんばんは、歴史には関心の高いタケオです!
高麗大学校語学堂5級の授業の最終項目として、大韓帝国時代までの朝鮮半島の歴史を学んでいますが、その授業の一環として、ソウル特別市(서울특별시)龍山区(용산구、ヨンサング)にある国立中央博物館(국립중앙박물관)を見学してきました!
そこで今回は、写真を中心に国立中央博物館内で気になった展示物を紹介したいと思います。


◎国立中央博物館


国立中央博物館は、日本植民地時代の1915年に景福宮(경복궁、キョンボックン)内に建てられた朝鮮総督府博物館(조선총독부박물관)を1945年の終戦以降に買収し、同年12月に開館したのが始まりです。
それ以降形式や場所を変えながら存続しましたが、現在の建物は2005年に建てられたものです。
旧石器時代~大韓帝国時代までの出土品・芸術作品の展示を中心に、朝鮮半島の歴史や文化だけでなく、世界文化に対する理解を高め、文化芸術に対する知識を育てることで文化を楽しむことを目的とした博物館です。


※参考リンク
国立中央博物館公式ウェブサイト(日本語)



2005年建造とあって、館内は広々とした明るい印象。


◎1階-先史・古代館


1階の内、先史・古代館では、旧石器時代~統一新羅時代までの出土品が展示されています。


1999年に釜山で発掘されたという貝塚


どんぐりを食べるための石器


日本で弥生時代に相当する時期に朝鮮半島で主に作られた無文土器の数々


朝鮮半島最古の国家とされる古朝鮮時代の青銅器


古朝鮮末期に普及した鉄器


高句麗の年表と最大領域を示した図


百済の年表と最大領域を示した図


百済時代と思われる出土品の展示



伽耶の支配地域から出土した土器


伽耶の対外交流についての説明


統一新羅時代のものと思われる、鉄でできた仏像

◎1階-中・近世館


1階の内、中・近世館では、高麗~大韓帝国時代までの歴史的資料が展示されています。


高麗時代の囲碁盤と青磁


江原道で出土された、高麗時代のものと推測される阿弥陀仏像


高麗時代に作製されたという、仏教の経典である八萬大蔵経


韓国の博物館で、元寇の絵図を見られるとは思いませんでした(苦笑)


高麗時代鋳造と思われる梵鐘


高麗時代の阿弥陀仏像


高麗時代の菩薩像


高麗時代の観世音菩薩像


1900年作成の李氏朝鮮王室系譜図


李氏朝鮮初期の1402年に作られた地図ということですが、日本列島の位置が違いすぎます。。。


李氏朝鮮の宮殿で王が使用していた唐家を模したもの


1704年に作製されたという、漢字とハングルの両方で記されている詩経。
詩経は儒教の五経の一つ。


李氏朝鮮時代中期作成の金属活字


1851年作成の、琉球王国の地図


豊臣秀吉の朝鮮侵略直前の日本への警戒心が記されているという懲比録


江戸時代の朝鮮通信使についての説明


李氏朝鮮時代後期に使われていたという銅銭「常平通寶」


李氏朝鮮時代後期の囲碁盤


朝鮮半島での民間信仰についての説明。
写真右側は、仏教と民間信仰の結合の象徴という山神図。


大韓帝国時代作成の教科書。
ハングルよりも漢字の使用割合が多いことが垣間見れます。


大韓帝国時代に作られた絵葉書


◎2階-書絵館、寄贈館


2階の書絵館では、朝鮮半島で製作されてきた書や絵画が展示されています。
また、寄贈館では、韓国人又は日本人の実業家や文化人が寄贈した、朝鮮半島工芸作品が展示されています。


19世紀作成の風俗画


17世紀作成の山水画


朝鮮半島の絵画で主に描かれている植物や動物の紹介。
上左から順に、牡丹・撫子・蓮・鶏・鴨・白鷺・オシドリ・魚・ハッカチョウ・鷹・猫・蝶・葦・雁。


宮中でのお祝いを描いた絵


1688年作成の掛け仏


◎3階-彫刻・工芸館、アジア館


3階の彫刻・工芸館では、朝鮮半島で製作されてきた彫刻品や陶磁器が展示されています。
また、アジア館では、朝鮮半島と関係の深いアジア各地域の資料が展示されています。
僕はアジア館の中で日本ブースを見てきました。



7世紀前半作成推定という半跏思惟像


アジア館の中の日本ブース


日本史の概略。
幾らなんでも簡略化し過ぎている感が否めませんが。。。


江戸時代の甲冑と刀


江戸時代の屏風絵


九谷焼や鍋島焼等の陶磁器


◎まとめ


僕ら学生と先生は10時から入館して、1時間は自由に見学し、11時から1時間は館内のボランティアの方から主要展示物の説明を受け、12時解散だったのですが、僕は館内にあるフードコートで昼食を取った時間を含めて、15時まで館内を見学していました!
ここまで長くいたのは僕だけだったに違いありません(汗)
館内の展示物が豊富な事もあって、長くいても飽きない内容になっていますので、特に歴史好きの方は、午前中いっぱい或いは午後いっぱい時間を掛けて見学されることをおススメします!


国立中央博物館

○行き方
首都圏電鉄4号線(수도권전철4호선)とKORAIL京義・中央線(경의・중앙선)が乗り入れる二村駅(이촌역、イチョンニョッ)から徒歩5分程

○開館時間
火・木・金:10:00~11:00
水・土:9:00~21:00
日・祝日:9:00~19:00

○休館日
毎週月曜日、1月1日

○日本語での展示解説
火曜日~木曜日:10:00~11:00
金曜日~日曜日:11:00~12:00、14:00~15:00

○入場料
無料


二村駅周辺地図


二村駅2番出口付近に、国立中央博物館への地下道があります。


国立中央博物館への地下道


残念ながら完全な地下道ではなく、出てから多少歩く必要があります。。。


地下道を出て、国立中央博物館へは徒歩2分程です。

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