ソウル首都圏鉄道ぶらり旅第14弾として、首都圏電鉄1号線(수도권전철1호선)に乗って、北側の終点である逍遥山駅(소요산역、ソヨサンニョッ)周辺を歩いてみました!
◎首都圏電鉄1号線
逍遥山駅から、京畿道楊州市(양주시、ヤンジュシ)・議政府市(의정부시、ウィジョンブシ)を経由、ソウル特別市(서을특별시)九老区(구로구、クログ)九老駅(구로역、クロヨッ)まで同一線路を走ります。
九老駅から先は仁川方面と新昌方面に線路が分かれます。
仁川方面は京畿道富川市(부천시、プチョンシ)、新昌方面は京畿道光明市(광명시、クァンミョンシ)・安養市(안양시、アニャンシ)・軍浦市(군포시、グンポシ)・義王市(의왕시、ウィワンシ)・水原市(수원시、スウォンシ)・華城市(화성시、ファソンシ)・烏山市(오산시、オサンシ)・平澤市(평택시、ピョンテッシ)、忠清南道天安市(천안시、チョナンシ)を経由して、それぞれの終点へ向かいます。
ソウル駅(서울역)~清涼里駅(청량리역、チョンニャンニヨッ)はソウルメトロ、清涼里駅~逍遥山駅又はソウル駅~仁川駅・新昌駅はKORAIL(한국철도공사、韓国鉄道公社)の管轄ですが、実際の運行は全区間通しで行われています。
首都圏電鉄1号線の特徴としては、1日を通して急行が運行されていることで、龍山駅(용산역、ヨンサンニョッ)~東仁川駅(동인천역、トンインチョンニョッ)間急行が1時間に3本程度、龍山駅~天安駅(천안역、チョナンニョッ)間急行が1時間に1本程度の運行となっています。
但し停車駅が多いため、決して各駅停車より早いというわけではありません。
尚、仁川駅~鷺梁津駅(노량진역、ノリャンジンニョッ)間は朝鮮半島初の鉄道区間、仁川駅~ソウル駅間は韓国における都市鉄道第1号の鉄道区間です。
※首都圏電鉄1号線での仁川への旅は、下記リンクをご覧下さい。
韓国・仁川ソウルから日帰りの旅 Part 1
韓国・仁川ソウルから日帰りの旅 Part 2
韓国・仁川ソウルから日帰りの旅 Part 3
韓国・仁川ソウルから日帰りの旅 Part 4
首都圏電鉄1号線路線図 |
東大門駅で掲載されている1号線時刻表。 平日の昼間を例にとると、仁川駅行き・議政府駅(의정부역 、ウィジョンブヨッ)行き電車は10分に1本、逍遥山駅行き電車は30分に1本、新昌駅行き電車は40分に1本間隔での運行。 |
龍山駅に掲載されている急行の時刻表。 平日昼間を例にとると、東仁川駅行き急行は1時間に3本程度、天安駅行き急行は1時間に1本程度の運行。 |
◎東大門駅~逍遥山駅
東大門駅(동대문역、トンデムンニョッ)から1号線に乗り、一気に終点の逍遥山駅を目指しました。
東大門駅1号線逍遥山方面ホーム |
清涼里駅は逍遥山方面最後の地下駅であり、ソウルメトロ管轄最終駅でもあります。 |
回基(회가역、フェギヨッ)から先はずっと地上です。 |
石渓駅(석계역、ソッケヨッ)近くにある1号線KORAIL車両基地。 車両基地の線路は光云大駅(광운대역、クァンウンデヨッ)に繋がります。 |
光云大駅近くには側線が多数あり、貨物列車が停車していました。 |
光云大駅 |
電車の中の売り子が売るものを買う人初めて見ました(驚)! たぶん鎮痛塗り薬だと思いますが。 |
議政府市に入って、森が増えていきます。 |
古めかしいポンチョも3人程度が購入。。。 |
逍遥山駅に到着! |
逍遥山駅から先は、東豆川駅から発着する別途通勤列車で、白馬高地駅(백마고지역、ペンマゴチヨッ)まで行くことができます。 |
◎逍遥山駅~逍遥山入口
逍遥山駅近くの食堂でトンカツを食べ、逍遥山(소요산、ソヨサン)方向へ行きました。
5月初旬ということもあり、新緑や色とりどりの花が咲き、流れている小川の水も非常に清らかで、ソウル近郊とは思えない程の自然の豊かさでした。
週末ということもあり多くの人が訪れていましたが、その大半は60代以上と思われる方々でした。
逍遥山駅の駅舎 |
逍遥山駅付近の地図 |
僕は普通の食堂で食べましたが、周辺にも複数人数で入るにはピッタリの食堂もあります。 |
逍遥山に繋がる道は、駅から向かい側に渡って南方向に進むと見つかる、「소요산입구(逍遥山入口)」が目印。 |
「逍遥紅葉と山岳レジャースポーツのメッカ」とあります。 |
逍遥山麓で食品を販売する地元の人たち |
陰陽五行説にあやかった「健康五行路」 |
逍遥山の入口 |
逍遥山周辺地図 |
反共犠牲者慰霊塔 |
カラムラサキツツジ(진달래、チンダルレ)等、色とりどりの花が咲き誇ります。 |
韓国でこんなに澄んだ水を見たのは久しぶりです(苦笑) |
緑と赤・ピンクのコントラストが綺麗! |
逍遥山麓には、食堂も軒を連ねています。 |
春を迎えて、山の緑が鮮やかになりました! |
アコーディオンの音色が郷愁を誘います。 |
「独立有功者追慕碑」 |
◎逍遥山有料区域
逍遥山の道をある程度進むと、寺にある門のような場所に辿りつきますが、そこから先は有料区域となっていて、1,000ウォン(約90円)を支払う必要があります。
有料区域開始地点から30分程で、自在庵(자재암)という寺院に着きました。
自在庵は「ソウル首都圏鉄道ぶらり旅‐首都圏電鉄4号線に乗って、水落山鶴林寺と東大門周辺を歩いてきた!」で訪れた水落山鶴林寺(수락산학림사)と同じく、新羅(신라)時代の僧侶元暁(원효)が645年(善徳女王14年)に創建した寺院だそうです。
周辺には元暁から名付けられた元暁瀑布(원효폭포)があり、ひと時の安らぎを与えてくれます。
僕は自在庵から先にも行こうとしましたが、正に登山道となっていて道が険しく、引き返しました。
逍遥山の自在庵から先は、しっかりとした装備で登山を行って下さい。
ここから先は有料区域。 |
自然溢れる景色が続きます。 |
自在庵についての説明 |
自在庵を創建した元暁大師から名付けられた元暁瀑布。 瀑布という文字ほど大きくはありませんが、滝の音が安らぎを与えてくれます。 |
滝と緑色が鮮やかなコケのコントラスト |
滝から流れる清らかな水! |
自在庵 |
自在庵周辺にはゆったりとした時間が流れます。 |
自在庵から先は、険しい道となります。 しっかりとした装備での登山を! |
◎夕方頃の逍遥山入口
自在庵から先は断念し、ゆっくり歩きながら逍遥山駅へ行き、再び1号線に乗ってソウル中心部に戻りました。
国際連合事務局誘致運動の署名活動が行われていましたが。。。 |
逍遥山入口付近でトロット(트로트、韓国における演歌のような存在の音楽)のコンサートが行われていました。 曲に乗って多くの人が踊りだすとは、流石韓国人! |
逍遥山駅から1号線でソウル中心部に戻りました。 |
◎まとめ
逍遥山駅にはソウル中心部から約1時間半で行くことができるので、日帰りでの自然満喫にはおススメです。
本格的な登山を楽しむには、最低限でも厚手の服装や靴を履くなどして下さい。
今回は新緑の時期に訪れましたが、逍遥山は紅葉でも有名ということなので、11月頃に行くのも良いかと思います。
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