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中国2日目は、中国・ロシア・北朝鮮の国境都市という琿春市に行くことに。
◎ホテル近くの停留所からバスで延吉西駅へ
2015年9月に吉林省吉林市~延吉市~図們市~琿春市を結ぶ高速鉄道が開通したとのことで、この高速鉄道を体験してみることにしました。
運よくホテル近くのバス停から出るバス路線の中に、高速鉄道の発着する延吉西駅を終着とする系統があることがわかり、そのバスに乗って延吉西駅へ向かいました。
延吉西駅は、高速鉄道開通と同時に開業した駅で、延吉市中心部からは離れているため、鉄道駅やバスターミナル以外に建物は見当たらず、ひっそりしています。
ホテル近くのバス停から、6系統で延吉西駅へ。 |
バスに乗ること20分、延吉西駅のホームが見えてきました。 |
終着バス停に到着。 |
延吉バスターミナルとありますが、どこ方面に行けるのかはわからず。。。 |
市街地から離れているとあって、周りに高い建造物はありません。 しいて言えばこんな標語があるのみ。 「民族団結の力を集めて維持し、開放的、生き生き、調和のとれて幸せな、新しい延辺を建設しよう」 |
延吉西駅。 近くに大きな建物がないとあって、この駅の存在感がより際立っています。 |
◎延吉西駅
延吉西駅に入って、簡単な荷物のX線検査を終えた後、切符売り場へ。
中国語を殆ど知らないのでどうしようかと思っていたら、一つだけ「朝鮮語可能窓口」とあるのを発見!
「琿春まで行きたいのですが」と朝鮮語で告げてパスポートを提出すると、職員の発音に訛りを感じつつも、そこまでの問題なく言葉が通じ、切符を買うことができました!
値段は28元(約470円)。
乗車する列車発車の15分前から改札が始まり、ホームに向かいます。
そこまで頻繁に列車が通らないにもかかわらず、ホームは7番線までありました。
建設費掛け過ぎではないかと思うのは僕だけでしょうか?
※中国で鉄道の切符を購入する際は、必ずパスポートの提出が必要ですので、お忘れなく!
延吉西駅の切符売り場。 9番窓口のところにハングルで「朝鮮語可能窓口」とあります。 |
乗車する琿春行高速列車の発車15分前、改札に乗客が集まります。 |
電光掲示板には、延吉西駅の職員の挨拶が、朝鮮語と中国語で映し出されていました。 |
無事改札を抜けると、鶴を描いた絵画が乗客にご挨拶。 |
6番ホームに向かいます。 |
向こう側が見えにくいですが、ハングルで「延吉に来られたことを歓迎します」とあります。 |
無駄にホームが多い気がしてなりません。。。 |
◎琿春駅行き高速列車に乗車
いよいよ高速列車に乗車です。
入ってきたのは、仏アルストム社からライセンスを取得し、中国の中車長春軌道客車股份有限公司が生産したCRH5型電車。
僕は3+2列の2列部分の窓側に座りました。
2年前にイタリア・ミラノからスイス・ジュネーヴに向かう際に、今回乗車した型とほぼ同型のETR610型電車に乗車した経験があります。
そのETR610型とCRH5型の乗り心地を比較するならば、2+2列のETR610型よりCRH5型の方が横幅が少し狭いですが、前後の幅については、ETR610型電車の方が狭く、CRH5型の方がゆったりとした印象でした。
線路は山をほぼ直線的にトンネルで貫く形で敷かれているので、駅周辺以外は、トンネルの切れ目で景色が見える程度で、東北新幹線の盛岡以北や上越新幹線高崎以北長岡以南等とほぼ変わりません。
途中停車した図們北駅は、周囲が山に囲まれていましたので、図們市中心部からは離れた位置に作られたようです。
延吉西駅出発から約40分、ほぼ定刻通りに琿春駅に到着!
琿春駅は延吉西・図們北と同様高速鉄道開通と同時に開業した駅で、中心部からは離れているようです。
CHR5型電車が延吉駅に入線! |
CRH5型電車とほぼ同型のETR610型電車。 イタリア・ミラノ中央駅にて撮影(日時:2014年4月29日)。 |
CHR5型電車の座席配置は、3+2列。 |
延吉市を抜けた後は、トンネルばかりで、時々切れ目で山を中心とした景色が見える程度です。 高速性重視でほぼ直線に線路が敷かれているので、仕方ないことではあります。 |
図們北駅に停車。 周りの景色を見る限り、図們市中心部ではない様子。 |
図們北駅を出発して数分後、図們市中心部と思われる街並が見えました。 どうやら図們北駅と中心部は結構離れているようです。 |
琿春駅まであと少し。 建設中のアパートでしょうか。 |
プロサッカーチームのない琿春に、何故か巨大スタジアム! |
琿春駅に到着! |
琿春駅の駅舎。 北朝鮮だけでなく、ロシアとも国境に接しているためか、朝鮮語・中国語・英語・ロシア語表記。 |
Part 4へ続く
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