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2016/01/30

ソウル首都圏鉄道ぶらり旅‐新盆唐線延伸区間亭子~光教間開業初日、光教駅周辺を散策してきた!

こんばんは、鉄道旅好きのタケオです。
ソウル首都圏鉄道ぶらり旅第10弾として、本日延伸区間が開業したばかりの新盆唐線(신분당선、シンブンダンソン)に乗り、終点の光教駅(광교역、クァンギョヨッ)周辺を散策してみました!


◎新盆唐線


新盆唐線は、建設会社を中心とした民間コンソーシアムによって建設・運営されている路線で、ソウル特別市(서울특별시)江南区(강남구、カンナムグ)江南駅(강남역、カンナムヨッ)から、京畿道(경기도、キョンギド)水原市(수원시、スウォンシ)光教駅を結んでいます。
新盆唐線株式会社(신분당선주식회사)の建設により、2011年9月に江南~亭子(정자)間が開業、京畿鉄道株式会社(경기철도주식회사)の建設により、本日2016年1月30日に亭子~光教間が開業しました。
運営は全区間ネオトランス株式会社(네오트랜스주식회사)が行っています。


新盆唐線の特徴としては、韓国のデアティーアイ株式会社(대아티아이주식회사)開発の無線列車制御システム(CBTC, Communications-Based Train Control)を導入して無人運転を行っていることです。
このシステムは、日本においてはJR東日本常磐線緩行線に導入予定とのことです。
また、他の地下鉄や首都圏電鉄の路線とは異なる料金体系となっており、初乗り運賃が2,150ウォンと、他路線の1,250ウォンと比べて約1.7倍もします。


尚、韓国発の複数のニュースを総合すると、新盆唐線は、2020年には光教中央(광고중앙、クァンゴチュンアン)~好梅実(호매실、ホメシル)間、2025年には江南~龍山(용산、ヨンサン)間が更に延伸開業する予定となっているようです。


※参考リンク

2014年12月24日付韓国経済新聞 新盆唐線効果に期待をかける龍山(韓国語)
2015年12月22日付中部日報 光教~江南30分台 新盆唐線延伸区間1月30日より運行開始(韓国語)
一般社団法人日本鉄道技術協会特別寄稿 CBTCへの流れをどう捉えるか
2014年5月22日付東日本旅客鉄道株式会社 常磐緩行線へのCBTC導入検討の設計契約をタレスと締結しました


江南駅に掲載されている新盆唐線時刻表。
日中は8分間隔の運行。


新盆唐線車両内の液晶モニターに表示された、新盆唐線路線図。


江南駅で見ることのできる、ネオトランス株式会社の電子公告


韓国の現代ロテム株式会社(현대로템주식회사)製造新盆唐線車両の連結部。
各ドア上部と連結部上部に液晶モニターが付いてます。


新盆唐線車両の先頭車両。
写真でもわかるように、運転台がありません。


◎江南~光教


江南駅から新盆唐線で光教駅まで乗ってみました。
開業初日にもかかわらず、開業イベントらしき行事はなく、普段と変わらない雰囲気に寂しさを感じざるを得ませんでした。
しかし、後に調べてみると、開業前日に光教中央駅近辺で、国土交通部(日本の国土交通省に相当)長官、京畿道知事、地元住民等約500人参加の開通式が行われていたようです。
何故開業日じゃないのか。。


江南駅3番出口


江南駅の新盆唐線改札エリアは、若干高級感漂う雰囲気。


江南駅新盆唐線ホーム


かつての終着駅亭子駅


2面4線ホームの光教中央駅


光教中央駅を出発し、光教駅に向かうために右方向へ分岐。
真っ直ぐ進むと引き上げ線になりますが、これが将来は好梅実方面へ続くことになると思われます。


少ないですが、韓国にも鉄道ファンはいます!


光教駅に到着!
光教駅は新盆唐線で唯一の地上駅。
車両前面に開業祝いマークがあっても良いと思うのですが。。


車両基地に引き上げる新盆唐線車両


光教駅は橋上駅舎。


光教駅改札。
開業初日にもかかわらず、ひっそり。。


新盆唐線の広告


光教駅2番出口。
「慶祝 新盆唐線延伸区間(亭子~光教)開通」の幕が何故か寂しく見えます。。


光教駅1番出口

※参考リンク

2016年1月29日付聯合ニュース 光教~江南37分 新盆唐線延伸区間 30日に初運行(韓国語)


◎光教駅周辺を散策


水原市にある光教駅の周辺には、京畿大学校(경기대학교)のキャンパスや新興住宅地が立ち並んでいます。
光教駅周辺は、京畿道水原市と龍仁市(용인시、ヨンインシ)にまたがって開発されている光教新都市(광교신도시、クァンギョシンドシ)の一部のようで、まだ発展途上中という印象を持ちました。


光教駅2番出口近辺の住宅地。
写真でもわかる通り、まだまだ建設中の住宅があります。
建設に伴う騒音とほこりがひどいせいか、既に立っているマンションには「騒音・ほこり、これ以上耐えられない。しっかりとした対策を」との垂れ幕が掛っています。


街灯に垂れかかっていた、新盆唐線延伸区間開通を祝う垂れ幕。


光教駅1番出口周辺の商業施設・オフィスビル


光教駅周辺は、日本大都市圏の高級住宅地と似た雰囲気。
しかし、空きスペースも少なくなかったので、発展はこれからといったところ。


光教駅1番出口周辺にある、昨年建ったばかりのマンション。
今まで見てきたマンションと比べて階数が少なく、雰囲気も高級感が漂います。


京畿大学校キャンパス入口


◎まとめ


いかがでしたでしょうか?
新盆唐線はまだまだ延伸計画があるので、これからの発展が楽しみな路線の一つと言えるのではないのでしょうか。
しかし、非常に高い運賃は流石に何とかしてほしいところ。
他の路線と運賃体系が統一されるのはいつになるのやら。。

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