◎ベルリンにおけるアジアからの移民の中では最大規模を誇るベトナム人コミュニティー
ベルリン在住のアジアからの移民の中で、どの国から一番多く来ているか。
僕は勝手に中国だと思っていたのですが、実はベトナムなのだそうです。
ドイツ全体で見ても、中国と同じくらいベトナムからの移民が多いそう。
1980年代に旧東ドイツが同じ共産主義国家から労働力を受け入れた際、失業率の高かったベトナムからも多くのベトナム人がやって来たことと、共産主義国家からの難民として、一定数のベトナム人が旧西ベルリンにやってきた(この人たちのことをボートピープル(Boat-People)と呼ぶそうです)のが理由だそうで、その人たちとその子孫が今も住んでいるらしいです。
実際ベトナム人が経営していると思われる料理店も一杯あります。(但し、大抵はタイ料理・インドネシア料理、更には寿司もみられる等、かなりごちゃまぜですがw)
※参考リンク
ベルリン・モルゲンポスト紙「ベルリンはこんなにも多様 ‐ 移民でベルリンの壁の位置がわかる(So bund sind Berlins Kieze ‐ Migranten machen den Mauerverlauf sichtbar)」(ドイツ語)
2015年3月29日付ドイッチェ・ヴェレ 「ドイツとベトナムの関係『私たち人類は理解し合える』(Deutsch-vietnamesische Beziehungen: "Man versteht sich einfach")」(ドイツ語)
ベルリン最大のベトナムマーケットであるDong Xuan Centerは、路面電車M5またはM8系統のHerzbergstr./Industriegebiet停留所から歩いて直ぐのところにあります。
Dong Xuan Centerの地図。
南側にHerzbergstr./Industriegebiet停留所があります。
Dong Xuan Center入口の前を通る路面電車 |
◎Dong Xuan Centerに入ってみた!
入ってみると、ベルリンとは全くの別世界!
巨大な倉庫のような建物が敷地内に4つあり、それぞれに飲食店・服飾店・玩具店・理髪店が所狭しと並んでいました。
殆どはベトナム人の店でしたが、中にはアラブ系の人が経営していると思われる店もちらほら。
服飾店の中には、偽ブランド品を売っているのでは、とも見れるかなり怪しい店もありましたがw
こんな光景を見るのは久しぶりだったので、非常に興味を持って回りました!
更に当日は記念イベントということで、建物とは別のところで豚肉・鶏肉のバーベキューを無料で大盤振る舞い!
僕も勿論たらふく食べました(笑)
Dong Xuan Center入口 |
Dong Xuan Centerの中は広大な敷地です! |
イベント開催記念演奏 |
1975年、旧東ドイツのライプツィヒ(Leipzig)にあるヘーダー機構(Herder-Institut、現ライプツィヒ大学言語学部)で行われていた、ベトナムからの移民に対するドイツ語授業の様子。 |
1981年、旧東ドイツのコトブス(Cottbus)にあった化学工場で職業訓練(Ausbilding)中のベトナム人の様子。 |
ベルリン在住のベトナム人は勿論、多くのドイツ人も訪れていました。 |
倉庫のような建物が3、4つあります。 |
食料品を売っている箇所に入ってみました。 ベトナムをはじめとした東南アジアのみならず、中国・韓国の食品もありました。 |
数少ないですが、日本の食品もありました! |
服飾・雑貨を販売している箇所 |
アジアらしい雑多な光景の中にいると、ベルリンにいることを忘れてしまいます。 |
食品やレストランの箇所は、かなりの人で賑わっていました。 |
ベトナムの民俗舞踊でしょうか。 |
豚肉・鶏肉食べ放題!! |
このトラックから、豚肉・鶏肉が出されていました。 あんなに多くの豚肉・鶏肉を、一体どこから仕入れたのでしょう。。 |
余談ですが、イベントの中でベトナム語の講演を聞いた時、何となく中国語(というか広東語と言った方が正確なのかもしれまんせんが)と雰囲気が似ているな、と感じたのは僕だけでしょうか?