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2015/05/11

ベルリンクラシック音楽鑑賞記その2

この前の木曜日に続き、コンツェルトハウスで音楽鑑賞してきました。
この日は何の記念でもありませんが「モーツァルト・マラソン」と銘打たれ、モーツァルト作品のみの演奏の1時間強程度のコンサートが幾つか行われる形式で、その内の1つを聴きました。
曲目は、セレナーデ第6番、ピアノ協奏曲第24番。
演奏は、イヴァン・フィッシャー氏指揮、コンツェルトハウス管弦楽団ベルリン。
ピアノ奏者は、内田光子氏。
交響曲第41番のみのプログラムも興味を引きましたが、2曲共に今まで聴いたことがなくても、内田光子氏の演奏を聴いておかねばと思い、前者のプログラムを選択。
セレナーデ第6番は、モーツァルト20歳の時の作品ということで、若々しさ・溌剌さを感じました。
特に、第3楽章は、ヴァイオリン・ビオラ・コントラバス・ティンパニのそれぞれのソロパートを織り交ぜながらの変奏曲形式で、美しい旋律はまさにモーツァルトらしい曲でした。
そしていよいよ期待していた内田光子氏の登場!
第1楽章で一番最初にピアノ以外の楽器が合わさる部分で多少の音ズレを感じてしまい、アレっ?、と違和感を覚えたのですが、ピアノの独奏が始まると、驚きました。
内田光子氏のピアノ演奏の安定感マジでハンパない!!ww
これまでクリスチャン・ツィマーマン氏をはじめ多くのピアニストの演奏を聴いてきましたが、ここまでミスタッチする気配のしないピアニストは初めてというくらいの安定感でした!
一方で、リズムとタッチに関しては少し違和感を覚えたのも事実でした。グラミー賞受賞CDを買って聴いた時もそうだったのですが、僕の大好きなピアノ協奏曲第23番のリズム(特に第1楽章)が今まで聴いていたのよりゆっくり過ぎに感じ、改めてマウリツィオ・ポリーニ、カール・ベーム盤を買ってしまった程でした。

しかし、今回の彼女の自信に満ち溢れてかつ安定感のある演奏を聴くと、彼女なりの解釈を積み重ね、それを基に非常に多くの練習量を積み重ねた結果の演奏なのだと、妙に納得してしまいました。
それとピアノの柔らかいタッチについても気になって調べてみたら、彼女のピアノがスタインウェイ製の特注品らしく、調律師も専属の人が行っているとのことで、どうりで透明感すら感じた訳でした。
短いプログラムではあれど11€で世界的にレベルの高い演奏を聴けて本当に良かったです!



内田光子氏&イヴァン・フィッシャー氏


モーツァルトさん!


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