僕はこのベルリン滞在期間中に、ベルリン市の公共交通機関の運営母体であるBVG(Berliner Verkehrsbetriebe)が運営する路面電車の全路線を走破しようと考えていまして、その第1弾として、61系統の終点Rahnsdorf/Waldschänke停留所まで行ってみました。
◎ベルリン市路面電車61系統とは?
ベルリン市路面電車61系統は、科学技術拠点が集積しているアドラースホッフ(Adlershof)地区から、ベルリンの中でも自然溢れる地域として知られるケーペニック(Köpenick)地区を経由し、ベルリンにある大きな湖の一つである大ミュゲル湖(Großer Müggelsee)に至る系統です。
ベルリンの地方紙Berliner Zeitung紙の記事"Die Straßenbahn nach Rahnsdorf ist gerettet"(路面電車Rahnsdorf方面路線が救われる)によれば、61系統は、ベルリン市を走る路面電車路線の中で最も風光明媚な路線ですが、乗客数の少なさと線路修繕費の高さから廃止が取り沙汰されており、BVGが2014年に「2020年までは運行する」と表明しましたが、それ以後どうなるかは今のところ未定のようです。
参考:ベルリン市路面電車61系統停留所一覧(BVG公式サイトより)
ベルリン市路面電車61系統の経路図
アレクサンダー広場から路面電車を乗り継ぎます。 |
Bahnhofstr./Lindenstr.停留所から61系統に乗ります。 |
◎61系統の終点の周りは林!
下の写真を見て頂いてもわかる通り、Rahnsdorf/Waldschänke停留所の周りは、まさかの林!
日本の路面電車の路線では到底お目に掛かれない光景ですw
でも、路面電車の形式が古くからのタトラ(Tatra)KT4D型ということもあってか、林と路面電車の風景が案外マッチしています!
Rahnsdorf/Waldschänke停留所に到着したタトラKT4Dと、出発するタトラKT4D |
Rahnsdorf/Waldschänke停留所を出発するタトラKT4D |
Rahnsdorf/Waldschänke停留所に停車中のタトラKT4D |
Rahnsdorf/Waldschänke停留所に停車中のタトラKT4D |
◎緑と砂浜が楽しめる大ミュゲル湖(Großer Müggelsee)
終点から西方向に戻ったLicht- und Luftbad Müggelsee停留所~Strandbad Müggelsee停留所に掛けては、砂浜や公園が広がっています。
停留所名にあるStrandbadの通り、この一帯には海水浴場になっていることから、夏になれば大賑わいになることでしょう。
その代わり、夏以外は訪れる人が極端に少ないことが、61系統の存廃が議論になっている理由の一つになっているようです。
でも、ベルリンの中心部から1時間程で自然を楽しめる路線がなくなってしまうならば、個人的にはもったいないな、と思ってしまいます。
こういう場所を訪れてみて改めて、大都市や歴史のある町という面だけでなく、郊外に出ると自然も楽しめるのがベルリンの魅力だと思います。
4月ということで、まだ訪れる人は少ないですが、夏になったら大勢の人が来ていることでしょう。 |
大ミュゲル湖(Großer Müggelsee)。天気が良いだけに、ヨットも出てました。 |
まだ4月ということで、まだ葉は芽生えていませんでした。。 |
英語ですが、路面電車をはじめ、ベルリン内を走る鉄道を紹介している本がこちら↓
0 件のコメント:
コメントを投稿