日本と同様韓国でも人気の韓国プロ野球では、2015年までドーム球場が存在しませんでしたが、2016年よりソウル特別市(서울특별시)九老区(구로구、クログ)に高尺スカイドーム(고척스카이돔、コチョッスカイドム)という韓国初のドーム球場がオープン、韓国プロ野球球団の一つであるネクセン・ヒーローズ(넥센 히어로즈)が本拠地として使用しています。
そこで今回は、高尺スカイドームでのプロ野球試合を観戦した時の様子をお届けしたいと思います。
※韓国プロ野球の概要や、蚕室野球場(잠실야구장、チャムシルヤグジャン)での観戦の様子については、下記日記をご覧下さい。
ソウルの蚕室野球場で韓国プロ野球観戦、三星ライオンズ所属李承燁選手を見に行ってきた!
◎ネクセンヒーローズホームゲームのチケットの種類
高尺スカイドームを本拠地としているネクセン・ヒーローズのホームゲームチケットを購入する場合、チケットの種類としては以下の通りです。
○サーモス席(써모스석)
・水筒製造販売会社協賛の、ホームベースに近い内野1階指定席。
・飲食を置けるテーブル付き。
・価格:月~木50,000ウォン(約4,600円)、金土日75,000ウォン(約6,900円)
○2階テーブル席(2층 테이블석)
・一塁又は三塁ベースに近い内野2階指定席。
・飲食を置けるテーブル付き。
・価格:月~木40,000ウォン(約3,700円)、金土日60,000ウォン(約5,500円)
○ゴールド内野指定席(골드 내야지정석)
・ポール付近にある2階指定席。
・飲食を置けるミニテーブル付き。
・価格:月~木30,000ウォン(約2,750円)、金土日45,000ウォン(約4,100円)
○ゴールド外野指定席(골드 외야지정석)
・外野にある2階指定席。
・飲食を置けるミニテーブル付き。
・価格:月~木17,000ウォン(約1,550円)、金土日25,000ウォン(約2,300円)
○スカイブルー席(스카이블루석)
・一塁又は三塁ベースに近い内野2階指定席
・価格:月~木17,000ウォン(約1,550円)、金土日25,000ウォン(約2,300円)
○ブルー席(블루석)
・一塁又は三塁ベースからポールにかけての内野2階指定席。
・価格:月~木15,000ウォン(約1,400円)、金土日22,000ウォン(約2,000円)
・内野3階指定席。
・価格:月~木12,000ウォン(約1,100円)、金土日18,000ウォン(約1,650円)
・内野4階指定席。
・価格:月~木9,000ウォン(約830円)、金土日13,000ウォン(約1,200円)
○車いす席(휠체어석)
・車いす利用の方のための内野2階指定席。
・価格:月~木10,000ウォン(約920円)、金土日15,000ウォン(約1,400円)
・外野下段に位置する指定席。
・価格:月~木12,000ウォン(約1,100円)、金土日18,000ウォン(約1,650円)
○外野非指定席(외야 비지정석 )
・外野上段に位置する自由席。
・価格:月~木7,000ウォン(約640円)、金土日10,000ウォン(約920円)
尚、チームの応援に関して、外野席で行う日本とは異なり、高尺スカイドームではブルー席で応援を行います。
そのため、高尺スカイドームにおいて、言葉がわからなくてもとにかく韓国プロ野球の応援に加わりたいという方はブルー席を、ゆったり野球を観戦したり場合は、ブルー席以外の席を購入して下さい!
ネクセン・ヒーローズホームゲームのチケット価格表 |
高尺スカイドームの座席案内図 |
赤い色のテーブル席がサーモス席、その後ろのテーブル席が2階テーブル席。 |
◎高尺スカイドームへの行き方
高尺スカイドームは、首都圏電鉄1号線(수도권전철1호선)九一駅(구일역、クイリョッ)2番出口から歩いて3分位のところにあります。
首都圏電鉄1号線九一駅2番出口 |
九一駅2番出口の真正面に、高尺スカイドームが見えます。 |
◎高尺スカイドームでチケットを購入
今回観戦しようと思った試合は、ネクセン・ヒーローズと、光州広域市(광주광역시)を本拠とするKIAタイガース(KIA 타이거즈)の試合。
本当はスカイブルー席で観戦したかったところですが、蚕室野球場より値段が高めとあって、多少我慢して3階指定席を購入することに。
球場に試合開始1時間10分前に着き、正直のところ(汗)ネクセン・ヒーローズはそこまで人気がない球団ということで、余裕で買えるかと思いきや、4連休中とあってか、チケット売り場には多くの人が!
1人だったためなんとか購入できましたが、もう少し遅れて到着していたなら危なかったところでした。
試合開始1時間前のチケット売り場には沢山の人だかり! |
何とか3階指定席を購入することができました! |
◎高尺スカイドーム周辺を散策
試合開始前まで高尺スカイドーム周辺を散策してみました。
開設されたばかりなためなのか、巨大なドーム球場の割にはレストランやグッズショップの整備がまだ追いついていないようでした。
グッズは小さなスペースを使って販売されているのみで、フードコートも2016年4月にプレオープンしたばかりで、まだオープンしていない店も見受けられました。
これらの施設のこれからの整備が望まれるところです。
併設されているサッカーグラウンドでは、偶然にもイギリスプロサッカークラブであるマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)元選手によるサッカー教室が行われていて、元韓国サッカー代表選手であった朴智星(박지성、パク・チソン)氏も遠目でありながら拝見することができました!
北側から高尺スカイドームを写しました。 |
グッズショップとはいえ、小さなスペースでの販売。。。 |
ネクセン・ヒーローズのマスコットキャラクター、トットリ(턱돌이) |
球場北側に併設されているコンビニ |
球場北側の地下1階にあるフードコートで、試合前に食事をとることができます。 |
フードコートの中には、まだオープンしていない店もあるようです。 |
球場南側に併設されているサッカーコートでは、朴智星氏をはじめ、元マンチェスター・ユナイテッド所属選手によるサッカー教室が行われていました。 |
日本人にとっては苦い記憶の写真(苦笑) |
ビジターチームであるKIAタイガースのバス |
蚕室野球場に引き続き、高尺スカイドームでも、軽食を売るおばさんがいました。 |
◎高尺スカイドームに入場
試合開始20分前に高尺スカイドームに入ることに。
球場への持ち込み規定として、蚕室野球場と同様に、リュックサック程度のカバンとショッピング袋までの持ち込み制限、ビン・カン・1リットル以上ペットボトルの持ち込み禁止等があり、入場口で簡単な手荷物検査を受けた後、球場内に入りました。
一眼レフカメラは一切検査を受けませんでした。
しかし、ビン・カン・1リットル以上ペットボトルは、入場する前に飲み干すか、入場後の敷地にある店舗で買うようにした方が良いと思います。
高尺スカイドームに入場! |
球場内でも、コーヒーや軽食を購入することができます! |
3階席通路の様子 |
試合前には大韓民国国歌斉唱。 |
試合開始直前、ヒーローズの応援団長がクンジョル(큰절、最も丁寧なお辞儀)にてファンに応援のお願い。 |
◎ネクセン・ヒーローズ対KIAタイガースの試合を観戦!
いよいよ試合開始!
座席はチケットの売れ行きが示していたように9割方埋まったのですが、応援の様子をみた限り、どうやらタイガースのファンが沢山訪れたために多くのチケットが売れたようです。
僕は埼玉西武ライオンズファンなのですが、西武ドームで阪神タイガースのファンが沢山駆けつけるのと似たような感じでした(苦笑)
流石地元愛の強い光州広域市に本拠を置くチームのファンだけあります。
僕は値段を考慮して3階指定席を購入したのですが、実際に割り当てられた席の目の前に柵があって、視界を邪魔していました。。。
もし、値段よりも視界を重視しつつ、ゆったり観戦されたい方は、スカイブルー席以上の席の購入をおススメします!
試合中は、蚕室野球場での斗山ベアーズのホームゲームと同様、イニング間に各種イベントが行われ、中にはグラウンドキーパーまでダンスをする様子も見ることができました!
試合は5回までシーソーゲームの様相を呈していましたが、ホームチームのヒーローズが7回に相手投手の暴投の間に3塁走者が果敢にホームインして得点したのが決勝点となり、4-3でヒーローズの勝利に終わりました。
ミスで決勝点が入ったのは些か残念な展開ではありましたが、韓国では広い部類に入る球場でホームランを1本見ることができ、爽快な気分を久々に味わうこともできたのは非常に良かったです!
尚、この試合では、タイガースの4番指名打者として出場した羅志完(나지완、ナ・ジワン)という選手の打った打球が、フェア地域内の天井に当たって跳ね返り、守備側が誰も取れずにヒットとなる「珍事」がありました(苦笑)
参考リンク
2016年5月7日付スポーツソウル KIA羅志完 公式戦で初めて高尺スカイドームの天井に打球を当て、ヒットの記録(韓国語)
3階指定席からの内野方向の眺め。 与えられた席が前過ぎたため、柵が視界を遮ってしまっています。。。 |
3階指定席からの外野方向の眺め。 |
初めての人や3階席以上の席でも応援できるようにするためのスクリーンが設置されています!(驚) |
スクリーンを通してチアリーダーを拝見!(苦笑) |
熱狂的なタイガースファン。 チームは違えど、「タイガース」ファンの熱狂ぶりは日韓共通ですね(笑) |
◎試合終了後
ホームチームが勝ったにもかかわらず、場内に向けてのヒーローインタビューがなかったのは残念でしたが、スポーツ専門チャンネルテレビ中継向けのインタビューには、7回の暴投の際の得点者であるヒーローズの主将徐建昌(서건창、ソ・ゴンチャン)選手が応じていました。
試合終了後のグラウンドには、ヒーローズのキッズファンがグラウンドを走り回るイベントが催され、選手と同じグラウンドを元気一杯駆け回る子どもたちの様子を見ることができました!
ヒーローズ勝利の瞬間! |
チームの勝利を喜ぶヒーローズファン |
勝利したヒーローズの選手・コーチ陣だけでなく、タイガースの選手・コーチ陣も、多数詰め掛けたファンに挨拶。 |
スポーツ専門チャンネル向けインタビューの様子。 |
試合後のキッズベースランニングイベント |
試合後のこのゴミのたまりよう(笑) 勿論職員の方がしっかり全部袋に詰めて掃除されていました。 |
試合後帰途につく観客 |
◎まとめ
僕はどちらかというと野外の野球場での観戦が好きなので、今回観戦した後の感想としては、やっぱり高尺スカイドームよりも蚕室野球場の方が良いなと思いました。
でも、せっかく楽しみにしていた野球観戦が雨でダメになってしまうのは絶対に嫌だ、という方は、高尺スカイドームで観戦されるのが良いかと思います。
韓国のプロ野球は、日本に比べると完投能力のあるエース級の投手が少なく、守備に関してもエラーが多い方である反面、パワーを生かした野球と独特の応援が特長と言えます。
韓国では日本同様野球が一番人気のあるスポーツですので、皆さんもソウルに来られた際には、韓国プロ野球の面白さを味わってみてはいかがでしょうか!
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